ソースをご覧になった方が画像があってわかりやすいかもしれません。
http://bcnranking.jp/news/special/0802/080213_88p1.html http://bcnranking.jp/news/special/0802/080213_88p2.html [1/3]
日本を代表する繁華街、銀座。ここでいま、「東京ユビキタス計画・銀座」という何やら
怪しげなプロジェクトが進行中だ。東京都が取り組む、ユビキタス社会の実現に向けた
プロジェクトだというのだが、これだけ聞いてもなんだかよくわからない。百聞は一見に
しかず、ということで早速体験ツアーに潜入してみた。
そもそも「東京ユビキタス計画」とは、東京都と国土交通省が取り組んでいる、ユビキタス
・コンピューティングの実証実験プロジェクトだ。ここでいうユビキタスとは、日本語で
「どこにでもある」という意味で、ユビキタス・コンピューティングは、高度なネットワーク
をいつでもどこでも誰でも使えるようになることを目指している。
実用化の暁には、いま自分がいる場所や周辺の情報、最寄の施設情報とそこまでの道順など
が簡単に手に入るようになるのだという。現在はその実証段階で、以前は上野や浅草でも
行ったという実験の、次なる舞台に選ばれたのが銀座というわけだ。しかし本当にそんな
ことが可能なのだろうか? ケータイやノートPCがあればいいんじゃない? など疑問は
尽きない。そこで詳細を知るべく、実証実験の体験ツアーに参加したレポートがこちらで
ある。
ちなみに、この体験ツアーは、3月1日まで毎日午前と午後で3回ずつ、それぞれ30名ずつ
募集しており、「東京ユビキタス計画・銀座」のWebサイトから申し込める。中学生以上で
あれば、誰でも無料で参加可能だ。
ツアー当日、まずは銀座駅地下の受付会場で、「ユビキタス・コミュニケータ(UC)」を
受け取る。タッチパネル操作がメインの携帯端末で、銀座のさまざまな情報を表示する、
今回の実験のキモといえる装置だ。さらに手首にICタグリーダー、頭にはヘッドフォンも
装着し、なんだか不思議な格好に。周囲の視線を感じつつ、体験ツアーに出発だ。
まずは銀座駅地下道からスタート。「銀座コア」へ向かってナビゲートが始まる。UCの
画面には、さながらカーナビのように、周囲の写真と、道順が矢印で表示される。音声ナビも
付いており、まずはヘッドフォンの謎が解ける。ナビ通りに進んでいくと、画面が切り替わり、
次の道順が表示される。ユーザーの現在位置をUCが認識しているらしいのだが、いったい
どうやって? ふと天井を見上げると、何気なく埋め込まれた赤外線ポート。このポートの
下を歩くと、自動的にUCが場所情報を読み込み、画面に表示する仕組みなのだ。
移動中、今度は地上の様子がパノラマ写真で再生された。パノラマ写真はぐりぐりと左右に
動かせ、銀座に初めて来た人ならずとも面白いだろう。また、この伝えるべき情報を伝える
タイミングが絶妙なのだ。赤外線ポート、いい仕事をしている。
-続きます-