地域に密着した福祉施設づくりを通じた新たな雇用の場創出や、高齢者や障害者の
生きがいづくりに取り組むワーカーズコープ「ささえあいコミュニティ生活協同組合
新潟(ささえあい生協)」が県内で注目を集めている。現在4か所で介護・
福祉サービス事業を運営しており、2月からはグループ会社が定年退職者らを使った
古紙や空き缶のリサイクル事業も始めた。
ささえあい生協は、高齢者が豊かな老後を過ごせる環境を作ろうと、医師や社会福祉士ら
約300人が出資して06年2月に発足させた。組合員数は現在、20-90歳代の
約450人。組合員は1口5000円を出資。出資額の大小にかかわらず、1人1票を
持ち、理事会が示した新事業計画の議決を行うなど経営にも参加する。
まず取り組んだのは地域に密着した福祉施設づくりだ。県内ではそれまで病院や
大型老人ホームで介護を受けるのが主流だったが、生活環境の変化によりかえって
ストレスを感じる高齢者も少なくなかった。
このため、民家などを改築した小規模な介護・福祉施設づくりを進め、現在、
「ささえ愛あわやま」(新潟市東区粟山)など新潟市内で計4施設を運営する。
いずれも地域の高齢者が対象で、少人数でサービスを行い、4施設で約50人の雇用を
創出した。
ささえあい生協は、高齢者の生きがい作り事業にも積極的に取り組んでいる。グループの
合同会社「さわやか総合企画」は、定年退職者らを清掃や庭木の手入れなどの作業員として
雇用。今月1日からは企業向けの古紙・空き缶回収事業も始めた。高齢者に仕事を与える
ことで、老後を有意義に過ごしてもらうのが狙いだ。
また、新潟市中央区上近江では、交流スペース「まちの駅近江」を運営。喫茶コーナーや
有機野菜の販売コーナーを設け、ジャズコンサートなどのイベントも定期的に行っている。
一人暮らしの高齢者らが気軽に立ち寄れる場として人気を集めている。
同生協専務理事の高見優さん(60)は「よりよい地域づくりの夢を実現したいという
人に、ぜひ組合員になってほしい」と呼びかけている。
問い合わせは同生協事務局(TELはソース参照)へ。
ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20080217-OYT8T00561.htm 依頼を受けてたてました。