★「わかりやすさ」前面に、ロシア特化の投信を販売
大手証券会社が、BRICsの一角を占め、エネルギー価格の高騰で好調が続くロシア株に特化した
投資信託を相次いで発売している。大和証券が12日から「ダイワ・ロシア株ファンド」の販売を始め、
日興コーディアル証券も1月に発売した。高成長を背景に高いリターンも期待できる新興国株投信は、
これまで複数の国の株を組み合わせたものが主流だった。しかし、同じ新興国でもそれぞれに
成長・リスク要因は異なるため、1カ国に絞り込むことで、投資家が判断しやすいようにしたのが特徴だ。
■今後も新興国株投信に力
ロシア株特化型投信を説明する担当者=14日、東京都千代田区の大和証券本店 米国のサブプライム
(高金利型)住宅ローン問題で、世界の株式市場が不安定化してることもあり、こうしたわかりやすい
金融商品へのニーズが一段と高まりそうだ。
ダイワ・ロシア株ファンドは、大和証券グループの大和証券投資信託委託が販売。10万円から投資が
可能で、1100億円を上限に25日まで募集している。
これまではBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)各国のほか、東欧などに分散投資する投信を
設定していた。しかし、ロシアでは天然ガスなど資源関連株が市場を牽引するなど、それぞれ
成長要因が異なることから、ロシアに特化し、「ストレートに成長の方向性がわかる」(大和証券の
佐藤隆二投資信託部長)ようにした。
日興コーディアル証券が1月に販売した「日興ロシア・プロスパリティ・ファンド」は、すでに上限の
200億円の設定額に達するほどの人気を集めた。ロシア単独としたのは、「BRICsの中でも株価が
割安水準にあり、成長余力が高い」(日興の坂本昌史アセットマネジメント・マーケティング部長)と
判断しためだ。
いずれの投信もエネルギー関連株だけでなく、ロシアで成長が著しい小売りなど内需関連株や
金融株の比率を高め、ロシア市場のなかでリスク分散を図っている。
サブプライムショックの影響で新興国株が軒並み下落し、新興国株投信の運用成績も低迷しているが、
「再上昇局面では先進国に比べて回復スピードが早い」(佐藤氏)とみており、今後も新興国株投信に
力を入れる考えだ。
ただ、市場が不安定化するなか、これまでのように「高成長」だけでは投資家を引き付けることが
難しくなっている。大和証券では今回のロシア以外にも、昨年末にブラジル、インドに特化した
株式投信を売り出しており、今後も“わかりやすさ”を前面に出した商品の発売が相次ぎそうだ。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0802/15/news032.html 【投資】勧誘だけでも賠償責任=海外ファンド未償還で最高裁、高裁へ差し戻し [02/15]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1203133532/ 【投資】SBI、ロシアで投資ファンド設立 合弁でベンチャー株など運用[08/02/04]
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