Web サイトを大幅に刷新した経験のある者にとって、最近 Dell が直面したトラブルは
身につまされるできごとだ。Dell の直販サイトが表示したメッセージは、同社が AMD 製
プロセッサ搭載システムの販売から手を引いたという誤報道を招いてしまった。
Dell のサイトでは、AMD 製プロセッサ搭載製品を求める顧客に対し、「AMD プロセッサ
搭載の Dell コンピュータは小売店でお求めください。くわしくは小売パートナーへ。
AMD プロセッサ搭載コンピュータは、現在オンラインで購入できません」というメッセージ
を表示した。そのため『CNNMoney』など数多くのサイトが、Dell に取材して詳細を確認
しないままに、AMD を見限ったのではないかとする憶測に満ちた報道を行なった。
結局のところ、これらの報道は部分的に正しかったが、もう少し踏み込むことはできた。
Dell の広報担当 David Lord 氏によれば、同社は AMD を搭載した小売用および
コンシューマ用製品については新しい小売戦略に力点を移し、その大半を Best Buy、
Walmart、Staples といった小売チャンネルで販売することにしたのだという。
Lord 氏は取材に対し、「われわれは常に、顧客へ最高の価値を届けたいと考えている。
したがって、これはどのようにして顧客の手元に製品を届けるかという問題にすぎない」
と語った。また、「一般消費者向けの AMD 搭載マシンの大半は、小売販売に移行している
が、直販でも購入できるようにする。これは、顧客に価値すなわち価格と技術を提供する
ための方針だ」と Lord 氏は述べた。
AMD 搭載の小売用製品で Dell の Web サイトから購入できるのは、『Inspiron 531』だけ
だが、『Latitude』『OptiPlex』『Vostro』といった、業務用およびビジネス向け
製品ラインの AMD プロセッサ搭載製品も、Dell の Web サイトで販売を続けると Lord 氏は
語った。
調査会社 Technology Business Research の上級アナリスト John Spooner 氏は、一般に
AMD 搭載マシンの価格が、Intel 搭載マシンより100ドル安いことから、こうした動きは
競争のきびしい小売環境において有効だと分析している。
ソースは
http://japan.internet.com/ecnews/20080209/11.html 依頼を受けてたてました。