「アプリケーション・ベンダーなどと共同でSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・
サービス)ビジネスを作り上げていきたい」(富士通サービスプロダクトビジネス
グループ長の石田一雄経営執行役常務)。富士通は2008年2月7日、SaaSビジネスの
展開を目指すパートナーを支援するためのサービス体系を発表した。08-10年度の
3年間で1300億円の売り上げを狙う。
SaaS型のアプリケーションを提供したいベンダー向けに、データセンター施設や、
ミドルウエア群、課金・認証といった共通機能などを提供する。オービックビジネス
コンサルタントや弥生、サイボウズなどが今回の取り組みに“賛同”を表明。ただし、
いずれのベンダーもサービス提供時期は明確にしてない。「半年後には、具体的な
発表ができそう」(サービスビジネス本部長の阿部孝明常務理事)だという。
アプリケーションの提供形態は3種類のなから選べるようにした。.NETまたはJavaの
APIを使って、マルチテナント型のSaaSアプリケーションを新たに開発する形態、
既存のクライアント/サーバー型アプリケーションをサーバー側で動かし、画面情報
だけをクライアントに送る形態、アプリケーションをダウンロードして使う形態の
3つである。メールや検索、バックアップ、課金などのユーティリティ機能も用意し、
アプリケーションに組み込めるようにする。
パートナーのSaaSビジネス立ち上げを、技術やマーケティングの面で支援する
プログラムも立ち上げた。50名の「SaaSプロデューサ」を準備し、サービスの」
開発やビジネス・プランの作成などをサポートする。
パートナーが開発したSaaSアプリケーションは、あくまでパートナーが自ら販売する
形をとる。セールスフォース・ドットコムの「AppExchange」のように、
アプリケーションのマーケットプレースを立ち上げ、各アプリケーションの宣伝・販売を
買って出る考えはいまのところない。「富士通は、インフラを提供する黒子に徹する。
セールスフォースやグーグルと直接競争する方針は採らない」(石田経営執行役常務)
という。
ソースは
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080207/293309/ 依頼を受けてたてました。