【IT】Microsoft対Googleの戦い、真の戦利品はやはり検索 [08/02/05]

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1きのこ記者φ ★
米MicrosoftとGoogleの戦いの本当の最前線を知りたいのであれば、
ロンドンの大英図書館の地下室をのぞいてみるといい。

セントパンクラス駅近くに建つ、大英図書館の赤レンガ造りの建物の地下室では、
Microsoftから資金提供を受けたチームが1日14時間体制で書棚の書物を次々とスキャンしている。
1年前に始動したこのプロジェクトの目標は、大英図書館に大切に保管されている19世紀の書物約10万冊を対象に、
向こう2年以内に2500万ページ分のコンテンツをスキャンし、デジタル化するというもの。

米エール大学やコーネル大学などの図書館の蔵書も合わせて、スキャンされたコンテンツはすべて、
「Google Book Search」への対抗馬としてMicrosoftが目下開発中の書籍検索サービス「Live Search Books」に
用いられることになっている。

これは、MicrosoftがGoogleに対して巻き返しを図ろうと躍起になっている分野だ。
Googleは大規模な書籍デジタル化プロジェクトで既に世界中の約100万冊の書籍をオンライン化し、
世界で1万社以上の出版社、約30の大型図書館の賛同を取り付けている。

PC向けOSの発明者であるMicrosoftが今回Yahoo!の買収を提案した狙いがオンライン広告ビジネスの
強化にあるのなら、この骨の折れるスキャン作業は、そのオンライン広告ビジネスの背後にある分野、
つまり検索分野におけるMicrosoftの弱点を示していると言えるだろう。
「ユーザーの疑問にもっと的確に答えられるようになれば、当社に対するユーザーの忠誠心を高められ、
最終的には、当社のユーザーコミュニティーを拡大できることになるはずだ」とMicrosoftのPublisher Evangelism
担当ディレクター、クリフ・グレン氏は語る。
同氏の役割は、図書館や出版社にMicrosoftの取り組みをアピールし、賛同してもらうことだ。

「われわれはこの取り組みにより、当社のクエリーシェアを増やすことができ、ひいては広告料を引き上げられる。
そうやって利益につなげていく」とグレン氏。クエリーシェアとは、GoogleやMicrosoftなどのサービスから実行される
Web検索リクエストの比率のことだ。

インターネット視聴率調査会社の米comScoreによると、インターネット検索にMicrosoftのエンジンを利用している
ユーザーは世界でわずか4%、一方、Googleのシェアは77%という。世界第2位のWeb検索プロバイダーである
Yahoo!のシェアは16%となっている。

だがMicrosoftにとって問題なのは、ただGoogleの方が優勢ということだけではない。
Microsoftのソフトウェアは現在世界中のコンピュータの大部分に搭載されているが、検索技術が進歩するにつれ、
同社にとって真の悩みの種となっているのは、Googleがさらに大きな戦利品を狙っているということだ。

ソース(>>2以下に続きます)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/05/news068.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/05/news068_2.html
2きのこ記者φ ★:2008/02/06(水) 07:30:18 ID:???
(続き)

■世界中の情報
Googleの使命は「世界中の情報を整理し、世界中の人々が利用できるようにすること」であり、
同社はその目的のために目下、書籍に限らず、ありとあらゆるデータの収集を行っている。
Googleメールアカウントのユーザーに対し、決してデータを削除しないよう依頼しているのも、
同社のそうした方針の一環なのだろう。Googleにとっては、そうしたデータも使えるデータというわけだ。

Googleの大規模なデジタル化のプロジェクトは、インターネット検索を「ユーザーが実際に入力する単語だけでなく、
ユーザーが入力しようとしたであろうことについてまで情報を探し出すツール」として位置付けたい
との考えから生まれたものだ、とカナダの証券会社Canaccord Adamsのインターネットアナリスト、コリン・ギリス氏は指摘している。

インターネットの世界のそのほか数多くの構想と同様、この考え方の説明にも、難解だがぴったりな言葉がある。
それは、「セマンティックWeb」という用語だ。これは一部のWebサイトでは既にある程度認識されている概念であり、
例えば、検索エンジンが一般的な入力ミスを識別するのもセマンティックWebの一例だ。
そして、この構想の実現にはデータが必要だ。
「セマンティックWebで最も重要な要素は大規模なデジタル化だ。どんなに細かなデータもすべて集め、
あらゆる情報を結集させる必要がある。包括的なデータセットがあって初めて、より深い洞察が可能となる」とギリス氏。

GoogleとMicrosoftのデジタル化プロジェクトでは、どちらの陣営にも参加する図書館や出版社の数が急速に増加しているが、
この戦いの要は世界中の書籍の奪い合いではないという。英国でGoogle Book Searchプロジェクトのパートナーシップの
管理を担当しているジェイソン・ハンリー氏によると、GoogleとMicrosoftの間には、独占権をめぐる競争はないという。
「一方とは協力し、他方とは協力しないといった意味での争奪戦は行われていない。包括的なプロジェクトを
目指しているからには、それは無意味だ。これは実に壮大な取り組みだ」と同氏。

また両社ともプロジェクトの資金規模は明らかにしていないが、Microsoftのグレン氏によると、「かなりの金額を投じている」という。
「これらのプロジェクトは戦略上重要な意味を持つ」とSearchEngineLand.comの編集長ダニー・サリバン氏は指摘している。
サリバン氏によると、Googleの基本方針は「利益を焦らず、新規事業の開拓に大量の資金を投じる」というものだ。
書籍プロジェクトもその一環だ。同社は「絵に描いたもち」のようなプロジェクトを数多く手掛けているが、
それは、そのうち一部でも人気を博せば、それと一緒に広告を販売できるため、結果的には大きな収入源につなげられる
と期待してのことだ。

「MicrosoftとGoogleはどちらもデジタル図書館を構築しようとしている。そうしたデジタル図書館の書棚から
書籍を取り出す際の手段が両社の検索エンジンとなる。つまり、検索エンジンが電子の世界の司書になるというわけだ」と同氏。
「この戦いは書籍の確保をめぐるものであってはならない。どちらが最高の司書を用意できるかをめぐる戦いであるべきだ」
とさらに同氏は続けている。
3きのこ記者φ ★:2008/02/06(水) 07:30:28 ID:???
(続き)

■がらくた情報
後発のMicrosoftは「選択的なアプローチ」を取っているという。大英図書館では、チャールズ・ディケンズの『荒涼館』や
ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』といった古典文学もスキャンされることになっている。
「世界中の情報を整理することがGoogleの普遍的な使命だ。そのために、Googleはがらくた情報も取り込んでいる。
遠く広く網を投じているため、良いものも悪いものも一緒くたになっている」とMicrosoftのグレン氏は言う。
「われわれはもっと焦点を絞ったアプローチを取っている。ユーザーの満足度を高めるためにはどのコンテンツが必要か、
ということを考慮している」と同氏。

だがMicrosoftの選択的なアプローチに対し、Googleのハンリー氏は「その選択が適切とは限らない」とコメントしている。
「誰かにとって無用な情報でも、ほかの誰かにとっては有用な情報かもしれない。甲の薬は乙の毒、人それぞれ必要な情報は異なる」
と同氏。
Canaccord Adamsのギリス氏は、それがまさにこのプロジェクトのポイントだと指摘している。
セマンティックWebでは、データは「理解」され、リンクが張られ、その形式にかかわらず、意味によって分類され、
検索エンジンは人の頭脳と同じ、あるいはそれ以上の方法で、それらのデータの関連性やつながりを見つけようとする。

「この目標の達成には大量のデータが不可欠だ」とギリス氏。データ量が多ければ多いほど、データ間の関連性は
より一層明らかになり、適切かつ面白いものになるはずだ。
「大規模なデジタル化によって、まさに真実が見えやすくなるのではないだろうか。個人としての自分、社会の中での自分を
よりクリアにとらえられるようになるはずだ」と同氏は続けている。
(記事終)
4名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 07:37:16 ID:QZKTMuUn
googleも小銭臭くなってきた
5名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 07:43:03 ID:UTeyq+K+
日本で図書のデジタル化ってどの程度やってんのかね。
金にならない仕事に金を出す政治家も企業もいないし。
6名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 07:46:32 ID:Gvm1n4wO
これで核戦争があっても、すぐに文明が戻りそうだな。
7名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 07:50:10 ID:XgltU0ur
ふむふむ

途中まで読んだが、”PC向けOSの発明者であるMicrosoftが”の
くだりで、この記事がアサピーの中国賛美記事程度だと解ってしまった。

8名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 07:59:10 ID:qzKPl5Mw
長々読ませて相変わらずMSは馬鹿だったって
9名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 08:33:17 ID:uVRcfWLY
 規模の大きい情報(英語)が利益を生みますます巨大となる。
                    ↓
 規模の小さい情報は淘汰され消えてゆく。
                    ↓
 英語の寡占化が進む。
                    ↓
 日本語消滅。
                    ↓
 日本人消滅。
10名刺は切らしておりまして
溶けゆく日本人