【インタビュー】「ソフトウェア産業には大事なものが欠けている」、ケイパーズ・ジョーンズ氏[08/02/04]

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1やるっきゃ騎士φ ★:2008/02/05(火) 11:05:15 ID:???
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2008年1月30日-31日の2日間にわたり、目黒雅叙園(東京・目黒)で「ソフトウェア
テストシンポジウム 2008 東京」(JaSST'08 Tokyo)が開催された。同イベントは、
NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)の主催により毎年開催されている
もので、今年もソフトウェアのテストや品質に関する多くの講演・事例発表が行われた。

同イベントの基調講演は、ソフトウェア開発における定量化研究の先駆者、ケイパーズ・
ジョーンズ(Capers Jones)氏が務めた。ジョーンズ氏は、1970年代に米IBMで研究を
開始。以来これまで、ファンクションポイント(FP)法をはじめとした各種ソフトウェア
定量化手法によるソフトウェア開発の見積もり・生産性・品質管理に関する研究成果を
世に送り出してきた。

現在も米Software Productivity Research(SPR)で研究活動とコンサルティング業務
に従事する同氏に、ソフトウェア業界が抱える品質問題の現状について話を聞いた。

--現在のソフトウェア産業における品質への取り組みについて、どのようにお考えですか。

ジョーンズ氏 現代社会において、ソフトウェアはあらゆるインフラや製品の中に組み込まれ、
非常に重要な地位を占めています。そして、その規模や範囲はこれからも拡大し続ける
でしょう。にもかかわらず、ソフトウェアの品質はハードウェア製品のそれに比べ、明らかに
劣っています。これは程度の差こそあれ、世界中どの国でも見られる傾向です。
ソフトウェア産業に従事する技術者と、その他の製造業の技術者との間には、品質に対する
意識の面で明らかにギャップが見られます。これは何十年も前から指摘されてきたことで、
徐々に改善されつつあるものの、まだ十分なレベルには程遠いのが現状だと思います。

--その原因は、どこにあるのでしょうか?

ジョーンズ氏 ソフトウェア産業ではこれまで、工数やコスト・品質などを正確に測定して
定量化する習慣がありませんでした。現在でも、一部の先進企業を除いては、きちんとした
形では行われていません。ソフトウェア開発のすべてのフェイズにわたって正確な定量化を
行い、その結果を分析することによってのみ、品質や生産性の問題に対して有効な対応策を
講じることができます。これは、ソフトウェア以外の製造業の分野では、昔から当然のように
行われていることです。

--そのような取り組みの事例をいくつか教えてください。

ジョーンズ氏 米国では、IBMやヒューレット・パッカード(HP)などの先進企業がそうした
活動に長年取り組んできた結果、現在では高いソフトウェア品質と市場シェアを実現して
います。最近では、インドにおけるソフトウェア品質に対する取り組みが顕著です。
インドでは、政府がソフトウェア産業の品質向上に力を入れており、多くのソフトウェア企業が
CMMレベル5を取得しています。現在インドがソフトウェア産業で目指していることは、かつて
日本が自動車や家電製品で成し遂げたことと同じです。すなわち、高い品質を武器に世界市場の
リーダーになることです。

続きます。ソースは
http://www.atmarkit.co.jp/news/200802/04/jasst.html
2やるっきゃ騎士φ ★:2008/02/05(火) 11:05:38 ID:???
-続きです-
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--定量化も含め、品質向上の取り組みには高いコストがかかるという先入観を多くの人が
抱いているようですが……

ジョーンズ氏 その認識は間違っています。これまでの調査や研究により、高い品質を達成する
プロジェクトは、同時に高い生産性を示すことが明らかになっています。品質に対する投資を
怠った企業は、製品が市場で売れないばかりか、デバッグ作業に多くの人件費を投じなくては
ならず、結果として多大なコストを支払うことになります。問題は、これまで多くの
ソフトウェア企業の経営者がこうしたコストを正確に定量化し、把握できなかったため、
問題の本質に気付いていないということです。

--昨今の新しい技術やメソドロジーがソフトウェアの品質に与える影響について、どのように
考えていますか?

ジョーンズ氏 SOAには、品質に関する危惧を抱いています。かつてクライアント/サーバ型
アプリケーションやERPパッケージが、ソフトウェアの複雑化により品質の問題を生じさせた
のと同じく、SOAでも複雑化・分散化が進行することにより、品質の問題が生じる恐れが
あります。SOAを成功させるためには、品質への配慮が不可欠です。SaaSに関しても、
これと同様です。

--アジャイル開発手法については、どのように考えていますか?

ジョーンズ氏 ある特定の条件下では、品質向上に寄与すると思います。私が行った最近の
リサーチでは、アジャイル開発手法は2500〜5000FP程度の小規模なアプリケーションを
少人数で開発する場合には、生産性・品質の面で有利に働きます。しかし、
大規模アプリケーションの開発では逆に不利になります。

--現在、ソフトウェア品質の課題を解決したいと願っている日本の技術者や経営者に
アドバイスを送るとしたら?

ジョーンズ氏 日本の製造業は、世界一の品質を誇っています。ソフトウェア以外の製造分野に
おける取り組みからは、学べる点が多くあるはずです。そういう意味では、自動車や家電などに
搭載される組み込みソフトウェア分野などは、鍵になるかもしれません。また経営者の方々には、
ソフトウェア品質向上に対する投資の意義を、是非理解してもらえればと思います。品質の優れた
ソフトウェア製品は、品質の劣る製品よりも結果として安上がりなのです。

-以上です-
依頼を受けてたてました。
3名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:06:05 ID:hxBp6bO9
机上の空論
4名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:12:42 ID:g43rZKAA
M$のことかぁぁぁぁぁぁ
5名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:13:05 ID:w01120TF
また工程管理商法か!
6名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:13:43 ID:3NCCpkhC
問題は分析を始める前に予算が決定している事だよな
開発期間も投入人員も果ては開発機器に至るまで予算に合わせて設定される
そのシステムの開発に必要な資源が本来どのくらいなのかは無視されている
7名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:13:44 ID:+nifInzU
CMMとかうざすぎ
コンサルタント会社がもうけるためだけにあるような気がする
8名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:15:19 ID:WuMC1X4y
日本人は形が無いものは見下す民族だから 腐っているんだよ
9名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:16:37 ID:zMRngepn
ハード業界より人的資源が薄いだけでは?
10名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:19:05 ID:YzL/PhVQ
どういう類のアプリケーションかによるわな。
MS-WORDみたいなプロダクトには当てはまるが、
受託開発の特注システムにこんなことやってたら、
予算内に収まるわけないじゃん。
11名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:22:41 ID:b1rHO+uJ
だいたい同一品のリピートがかかるような量産品でしか、有効な定量化ができねーっての。
いまやハードウェアでさえ数ロット作りっぱなしで品質管理フィードバックする前に終了だっつーのに。
12名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:25:36 ID:tMBlJGZc
予算・納期を決めてからメーカーを選別して、やって欲しいことの上っ面述べて
だいぶ経ってからメーカー決めて、ようやく詳細の打合せに入るという
素晴らしい流れを今すぐどうにかしてから御託を並べろボケ
13名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:34:20 ID:7z9JwTtE
真実だが
実現例が少ない
上が曖昧なのに、下が明確に出来るわけがない
求めるものがよう分らん者が思い込みで作業
  やり直しの連続は社保庁体制と同じです
14名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:35:42 ID:UpDj/pk5
仕様決定の遅れやコロコロ変わる仕様に対して最初に決めた納期は変わらず
「まぁ予算は出すからさ」と無理に人を突っ込めばそうなるわ。
15名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:41:51 ID:OwBdqt47
理想としてはそうだが、ホントにそんなことやってるとこあるの?
16名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:47:19 ID:4IZ+TcOF
理想はそうだが

PG・SEによって作り方変わるし
個人の能力差が大きいのもあるんだよね
17名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 11:53:17 ID:NdfqHX5i
ドラッカーが似たようなこと言ってた気がする
18名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 12:04:42 ID:CStGjZEV
日本のトロンで十分。

OSI参照モデル全ての層に共通したOSを作れ、トロンで。

第8のユーザ層 第9の財務層 第10の政治層 第0の土建層 も含めて。

ウィンテル時代は終わった、21世紀はトロンの時代だ!!
19名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 12:13:01 ID:NG8LQXHf
デジタル家電なんかアナログ回路も減って
ハード部分でさえ実際ほとんどソフトと変わらん手法で開発してるのに
こんなことでけるか!
20名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 12:23:55 ID:ZFBC0279
言ってることは正しいんだが、定量化の手法が未だに確立できてないのが問題。
FPを適用できるプロジェクトなんてごく一部。
結局、各企業が独自にデータを積み上げて、定量化するしかない。
これは大変で金も時間もかかるし、よほど経営者にやる気がないと進まない。
頑張ってるところもあるけど、一朝一夕にはいかないね。
21名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 12:30:49 ID:IC/KXNap
うちに超絶優秀なPGがいるんだわ。設計はからきしなんだけど、
仕様通りにバグのないプログラムを他の奴の数倍の速さで仕上げてくれる
数十年プログラム一筋の職人ともいえる人。

しかし最近は、彼女の作ったプログラムは単体検出バグ数が少ないといって
納品しても突っ返される。もう笑うしかねぇ。
22名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 12:37:45 ID:SYNCh7e9
日本は99%階層型派遣に支配されている
23名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 12:42:02 ID:wtr6WE6T
FPの前に、個々の能力と出来高を点数化して、給与に反映させるのが先だろ。
24名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 12:45:42 ID:0IF1Amyg
品質管理ってはっきり仕様が決まってて大量生産で
最終的な形が決まってる商品には向いてるだろうが、
オーダーメイドで受託開発のシステムには当てはまらない。
25名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 12:52:50 ID:jeV10QRk
ソフトウエアは研究開発するもので、製造ではない。

例えるなら、作曲がいい例だろう。
工程管理しながらいい曲が書けるか?違うだろ。

馬鹿も休み休み言えと。



26名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 13:08:27 ID:NdfqHX5i
顧客:欲しいのは必要要件満たした道具
職人:俺は芸術家だ

このギャップから埋めていかないといかんのかw
まあカプセル化したもんを使って再利用可能な開発しろと言わない顧客が悪い気もする
27名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 13:10:37 ID:z33Ml/EO
一番初めの仕様から変更がなければできるかもね
28名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 13:16:38 ID:tMBlJGZc
>>26
設計書がちゃんとあれば(矛盾さえなけりゃ)書かれてある通りに作ってさしあげるのに
営業が納期と予算勝手に切り詰めコンサル・設計があいまいな仕様のまま投げるから
売れない芸術家扱いされるんだがよ
29名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 13:50:17 ID:Otb1dRxi
何が欠けているかといえば、睡眠時間
30名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 14:37:46 ID:z33Ml/EO
>>29

それと 残業代
31名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 14:39:27 ID:xCuU9bvv
ソフトウェアなんて卑賤のやること
32名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 18:55:07 ID:JpAuZsz/
ゲイバーのジョーンズ?
ああ二丁目の。
33名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 19:00:32 ID:wcqOaqOu
>>1
同意。
どんぶり勘定ととんちんかんな営業の技術論を聞かされての見積もりに金払う気にもならない。
34名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 19:02:35 ID:RdJOW29I
ハードウェアは目に見えるので、無茶な仕様を無茶なものと認識出来るが、
ソフトウェアは目に見えないので、無茶な仕様でも出来ないのは能力不足だと言われる
35名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 19:25:19 ID:4sbxyFGN
産業としてはこの業界が今後も引き続き発展することは確かでも、
個別企業としては優劣により二極分化するのは避けられないだろうね。
36名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 20:10:51 ID:GXTCVYB1
誰?
37名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 20:47:03 ID:rdHXiZAA
そもそもソフトウェアを理解しない団塊バカどもが上に居座ってんだから
その先にあるコストまで意識させるなんて夢だろ
38名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 20:50:18 ID:W9AEF+HE
>>34
最近はハードウェアでも無茶を認識しない馬鹿が仕事とってくるぜ!.......orz
39名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 21:05:08 ID:KIo72pdl
ソフトウェア産業には絶望はありますが希望はありません。
40名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 21:05:47 ID:qu99pWJB
大事な物 = 人権
41名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 21:12:52 ID:ZTcex5al
>>38
そしてハードじゃどうにもならんからソフトで何とかして
って言われるんだよ!.......orz

そして
>>34
のコンボ。泣けるぜ。
42名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 21:42:26 ID:w1QRKBIQ
>>25
現場を見たことは無いが、
プロの作曲現場では絶対工程管理をやってるはずだ。
じゃないと何も出来ないだろうし。
43名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 21:59:33 ID:8qhTCAUJ
インドがソフトウェアの品質向上に力を入れている?寝言は寝て言え。
CMMレベル5を所得したはずのところからのパッチがバグだらけ。
Solaris用だって何度も明記したのにWindows用を出してくる。
停電で数日業務が止まる。もうアフォかと。
44名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 22:00:03 ID:EWptkX+w
【米国】 韓国人学生がホームステイ先の白人家庭で6歳の女児と4歳の男児をレイプ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1202212123/
45名刺は切らしておりまして:2008/02/05(火) 23:28:39 ID:g0X8e1/Y
「ソフトウェア産業には大事なものが欠けている」
予算と納期と人員か
46名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 00:19:51 ID:iKHF8jp3
>>43
お前はCMMを誤解している。
CMMは生成物の品質は保証しない。ただし、その生成物が必ずそのように
出てくるというプロセス品質は保証する。

つまり、その会社に頼めばいついかなるときでも必ずその品質の生成物が
出てくるだけの体制があることが保証(というか安心してそう考えられる
程度に、だけど)される。

CMMを信じるかどうかは、プロセスの品質が製造物の品質にソフトウェアでも
直結するかどうか、の点を信ずるか次第。
47名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 01:17:39 ID:wD46YUyQ
かの雪印がHACCP準拠みたいな話だね
48名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 01:34:04 ID:ipu94kXi
>>42
どっちかというと、「いつまで編集するか」という程度の工程管理ではないかと
プロの曲は市場に出すという前提があるので、完成を目指していつまでも
いじってたら、いつまでたっても市場に出ない
49名刺は切らしておりまして
>>46
そうか。そのインドの奴らが、「俺らはCMMレベル5を取得しているから
品質に問題があるはずがない」って言い訳したのは、プロセスの品質
の話なんだな・・・orz