米連邦通信委員会(FCC)が行っている記録的な無線周波数帯オークションの
入札額が米国時間2月1日、総額185億5000万ドルに達した。
しかし、注目を集めている2つの大きな周波数帯については新たな入札はなかった。
対象となっている周波数帯は5つあり、1月31日時点の総入札額は156億4000万ドルだった。
このうち、Cブロックと呼ばれている主要周波数帯には新たな入札はなかった。
この周波数帯については、あらゆる機器やソフトウェアアプリケーションからの
アクセスを可能とするという条件が付けられている。
現在の入札最高額は1月31日朝に提出された47億1000万ドルである。
また、Dブロックと呼ばれる全米規模の周波数帯にも新たな入札はなかった。
この周波数帯については、公的安全機関と共用するという条件がある。
入札最高額は4億7200万ドルとなっている。
この4億7200万ドルという額は先日行われた第1ラウンドで提出された唯一の入札で、
FCCが設定した最低入札額13億ドルをかなり下回っている。
入札がこの最低入札額に達しなければオークションは成立せず、
Dブロックのオークションをやり直すか、場合によってはネットワーク共用条件を変更することになるだろう。
Cブロックに課された条件であるオープンアクセスには重要な意味がある。
米国の無線通信事業者は従来、自社ネットワークで使える携帯電話機のモデルを限定し、
ダウンロード可能なソフトウェアについても着信音や楽曲あるいはウェブブラウザなどに制限しているからだ。
ただし、AT&TとVerizonは、数カ月前からそうした制限的姿勢を変え始めている。
FCCは、入札者の身元をオークションが完全に終了するまで開示しない。
しかしアナリストらによると、Verizon Wirelessとインターネット検索最大手のGoogleは、
Cブロックに入札する可能性が最も高いという。
700MHz周波数帯は、到達距離が長く厚い壁も貫通するため利用価値が高い。
700MHz周波数帯は、2009年初頭にテレビ放送がアナログからデジタル信号に移行するのを
受けて放送局から返還される。
Cブロック、Dブロックのほかにも、Aブロック、Bブロックと呼ばれる、より限定された地域向けの
周波数帯がある。最後のEブロックは、一方向データ送信用であるためあまり有用ではないと考えられている。
この周波数帯の競売は、より高い入札額が提示されなくなるまで続く予定である。
ソース
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20366512,00.htm?ref=rss 関連スレ
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