【金融政策/コラム】米景気後退長引けば、45兆ドル規模のCDS市場が危機に [02/02/04]
1 :
東京特許許可局φ ★:
草野グローバルフロンティア代表取締役の草野豊己氏は、2日のセミナーで、米国景気の焦点はリセッション(景気後退)入りするかどうかではなく、
リセッション入りを前提にその深さと長さに移っており、長引くようだと新たに企業の倒産リスクを取引するCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場の
危機を招くと警鐘を鳴らした。
45兆ドルといわれるCDS市場が大きく揺らぐと、金融危機につながりかねないと懸念している。
草野氏によれば、CDS市場の規模は2007年6月末で約45兆ドルと、米国GDPの約3倍。3年間で10倍に急拡大している。
IT(情報技術)バブル崩壊で高まったデフォルト率がその後低下したことに目をつけたヘッジファンドが、運用資産の拡大とともに倒産リスクを
保証するサイドで市場に参加し始めたためで、「保証料が倒産リスクと見合わないほどに低下する信用バブルになった」という。
しかし、ここにきて景気後退懸念から倒産リスクの指標であるCDS指数が急上昇しており、ヘッジファンドの支払い能力への懸念が出てきているという。
デフォルト率の平均的な水準は1─1.25%。この水準でも、ヘッジファンドなど保証サイド(売り手)が破たんなどで支払えなかった場合、金融機関などの買い手には
2500億ドル程度の損失が発生するとの試算があるという。
しかし「ITバブル前後につけたデフォルト率のピークは4%。単純計算すると、1兆ドルの損が出てもおかしくない。金融崩壊の可能性すらある」と草野氏は懸念する。
サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題は、金融機関の巨額な損失処理が進み、関連SIV(投資ビークル)の処理に取り掛かろうとしている。
今後は、CDO(債務担保証券)などに投資していたヘッジファンドの処理が待っており、ここまではスケジュールがたっている。
>2に続く
2 :
東京特許許可局φ ★:2008/02/04(月) 20:09:34 ID:???
>1の続き
しかし、サブプライム問題が誘発する景気後退が長引けば、企業倒産懸念を織り込みに行く新たなCDS危機が発生しかねないという。
米連邦準備理事会(FRB)は、1月22日と1月30日に合わせて1.25%の利下げを実施した。
「FRBの危機感は最高潮。これは、景気後退が長引くことで新たにCDS危機の引き金を引きかねないことを意識しているからだろう。この危機を避けるためには、FRBは何でもやる。
財務当局にしても、金融機関の損失処理を可能な限り急がせ、場合によっては公的資金注入もあり得る」
と草野氏はみている。
ただ、日本株については「下落率はすでに8─9合目まで達している。ここからは国際優良株を中心に買いスタンスで臨んでいい」と指摘。
日本株は海外株式に先行して売られており、ヘッジファンドは2007年に日本市場から70億ドルの資金を引き揚げた。2005年後半からの日本株急騰以前に買っていた
日本株を熟知する海外勢は、すでに売り切っているという。今売られているのは、2007年にヘッジファンドが170億ドルの資金を注ぎこんだアジア市場で、今後はこの資金が
日本株に回ってくる可能性もあるとみている。
「先物を手掛けるCTA(商品取引顧問業者)の動きに即して考えれば、日経平均でみて1月22日の安値(1万2572円)を割れたら、1万2000円割れを試すかもしれない。
2月半ばには、ヘッジファンドがまた解約売りを持ち込む可能性もあるが、いずれにしろ、ここからの下げ余地は限定的だ」(草野氏)とみている。
〆News Source : ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-30141620080204 依頼スレより。
3 :
名刺は切らしておりまして:2008/02/04(月) 20:10:02 ID:gXHhMEUD
「アメリカの金融はすごい!アメリカマンセー!アメリカ最高!日本もアメリカの真似をするべきだ!」
そう思ってた時期が俺にもありました・・・・
レッドソックスのオーナーも昨日の豪華ヨットを手放す事になるのか?
5 :
名刺は切らしておりまして:2008/02/04(月) 20:17:36 ID:IAG7d9Er
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;;
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; ヘッジファンド最強
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙ そんなふうに考えてた時期が
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> 俺にもありました
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `!
くこか
7 :
名刺は切らしておりまして:2008/02/04(月) 20:39:53 ID:aEKSbSwp
日本株に回ってくる可能性? それはないです
8 :
名刺は切らしておりまして:2008/02/04(月) 20:53:21 ID:+f/STxdw
硫化カドミウムセル
草野のオッサンがんばっとるな。
昨年末から一貫して訴えてるし。
10 :
名刺は切らしておりまして:2008/02/04(月) 21:03:39 ID:O8hEWOaC
4500兆円てw
地球全体のGDPくらいあるんじゃねえの?
まじめに物を作り、働いた国が最後には生き残るのか。金融幻想崩壊だな。
45兆円なんて大げさな。
日本のバブル崩壊で1000兆円規模だったから、
アメリカだと3000兆円くらいで済むんじゃね?
結局大手を振っていた欧米型の先進金融手法ってただのババ抜きなのな。
14 :
名刺は切らしておりまして:2008/02/04(月) 21:59:14 ID:+VdqvJCs
16 :
名刺は切らしておりまして:2008/02/06(水) 17:04:57 ID:Wk+k2gIO
投資銀行どこか破綻しますな。
2008年02月06日(Wed)
マーケット動向米国では銀行の強烈な貸し渋りが続いていますが、なぜそんなに貸し渋る必要があるかイマイチ不明でした。日本の銀行が貸し渋りを行ったのは、「大量の不良債権があったから」というのが答えでした。
米国であと残った問題はヘッジファンドへの融資だけ、と申しあげてきましたが、今月の週間エコノミストに詳細な分析が載っています。このブログを読んでいるあなたが信じるか信じないかは別として、私個人としてはイメージどおりです。
CDOがらみでヘッジファンドが抱えている損失は・・・・
なんと、8600億ドル。約90兆円・・・。
銀行、証券が出した損失は3000億ドルなので、ヘッジファンドの損失の規模が分かりますでしょうか。
問題は銀行、証券は、ヘッジファンドに数千億ドル単位で資金を融資していることです。逆に言うと、約90兆円の損失はかなりの部分が銀行や証券に跳ね返ってきます。これが本当なら投資銀行どこか破綻します。
なぜその損失が今表面化しないか・・・。謎です。「ローンの形なので時価評価しなくていい」というのがひとつありますが、その前にヘッジファンドのNAVってどうなってんだ?という疑問が湧きます。
こんな大掛かりな不良債権隠しは銀行だけではできません。銀行、証券、監査法人、当局にいたるまでグルだと考えています。そうだとしたらアメリカの債券市場ならびにドルへの信頼はなくなります。残念ながら世界恐慌に突入でしょう。
表面化するのは、日本のケースと同じで、もう隠しとおせなくなったとき。
ヘッジファンドが解約か何かで手持ちのCDOを現金で手にしたとき、トリガーが引かれます。
週間エコノミストの今週号、ぜひお読み下さい。
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名刺は切らしておりまして:
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