★松下電器産業、第3四半期決算は減収増益
松下電器産業は2008年1月31日、2008年3月期の第3四半期決算を発表した。連結の売上高は
前年比3.8%減の2兆3445億6500万円、営業利益は同21.8%増の1653億9200万円、税引前利益は
同22.3%増の1765億9000万円、四半期純利益は同46.4%増の1151億8300万円となり、減収
増益だった。
当第3四半期のエレクトロニクス業界は、原油・原材料価格の高騰のほか、世界的にデジタル
商品を中心に価格競争が激化したことから価格下落が止まらず、国内外ともに厳しい状況が
続いたと松下電器は分析する。このような厳しい状況の中、デジタルAV商品や白物商品を中心に、
全部門で増収を達成したが、07年8月に連結子会社だった日本ビクターおよびその連結子会社を
持分法適用関連会社としたことから売上高は減少した。
売上高が最も多い、AVCネットワーク分野は、第3四半期の売上高は1兆1313億円で、前年比
5%増だった。中でも、薄型テレビやデジタルカメラといったデジタルAV商品の売り上げが好調で、
同10%増となった。
2008年3月期(2007年度)の業績見通しについては、売上高が8兆7800億円で前年比4%減と
見込んでいる。急激な円高の進行や原油・原材料価格の高騰、グローバルな価格競争の
激化などが要因だ。営業利益は4770億円で同4%増、当期純利益は2460億円で同13%増の
見通しだ。
(安井 功=日経コンピュータ) [2008/01/31]
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080131/292653/