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みなさん、「名古屋」という土地をイメージしてください。何を思い浮かべますでしょうか。
観光名所で言えば名古屋城・金の鯱や愛知万博、企業であれば世界のトヨタ、食の名物は
味噌カツや手羽先、ひつまぶしなど。最近では53年ぶりに日本一に輝いたプロ野球の
中日ドラゴンズでしょうか。
名古屋でネット広告の営業をする前に、多くの方から「名古屋は保守的な街」「名古屋で
営業が成功したらどこの地でも仕事ができる、それくらい厳しい」と言われ、その代わり
「一度信頼を勝ち取れば継続的にお付き合いができる」ということでした。
新しいモノに対して興味はあるが、なかなかすぐには足を踏み入れない文化があるのでしょう。
こういう堅実さが強い傾向があるので、愛知には無借金経営企業が多いことにもつながっている
と思います。(Wilipediaによれば、無借金経営企業の一つに名古屋式経営があり、「石橋を
叩いても渡らない」とも比喩されるほど、殊更に冒険を嫌う慎重な経営を指すようです。
我々の取り扱うインターネット広告はここ10年で飛躍的に成長しましたが、名古屋をはじめと
する東海市場でのインターネット広告はまだまだこれからという感じです。私の感覚ですが、
ようやく5年前の東京、3年前の大阪に近づいてきたような気がします。東海市場でネット広告
の営業をする立場としては、今後の市場成長の可能性に大きく胸を膨らましています。
媒体別シェアで考えると、やはり費用対効果の高いアフィリエイトやリスティング広告と
いった、広告主からするとリスクの少ないメニューで試験的に出稿するケースが多いと思います。
上記でも述べたように、保守的な感覚をもつ土地柄だけに、時間をかけて低予算で費用対効果が
見込みやすい出稿をし、「ネット広告はいける!」と納得されるような感じです。
こういうお考えをもった広告主は決して少なくありません。ただし、中にはネット広告黎明期
から興味を示し、今ではあらゆる媒体を駆使しプロモーション展開を行っている企業も存在
しますが、その母数はやはり少ないようです。
地域性ということでは、東海市場の企業特色にも触れておく必要もあるでしょう。愛知県は
モノづくりの街としても有名で、2000年現在で県内総生産では全国の6.6%を占め第3位、
製造業出荷額では愛知県が全国の11.4%と、東京・大阪の各6%大きく上回る実績となって
います。もちろん、トヨタ自動車の影響も強いのですが、娯楽機器、陶磁器製品、鉄鋼など
全国トップシェア産業が集中しており、BtoCではなくBtoBの企業が以上規模の多くを
占めているという特徴があります。
ネット広告を出稿する上では、PDCAサイクルを実行し、より高い費用対効果で販売促進を
行っていくということが重要となってきます。ただし、上記のようなBtoB企業へは
費用対効果のみの追及ではなく、別視点からの提案も必要になるでしょう。たとえば、
新商品の告知やキャンペーン、人材採用などがこれにあたります。
続きます。ソースは
http://japan.cnet.com/research/column/webreport/story/0,3800075674,20366052,00.htm