ヤフーは1月30日、2008年第3四半期(2007年10月〜12月)決算を発表した。
売上高は700億円(前年同期比28.5%増)で、営業利益は312億円(同13%増)。
経常利益は308億円(同15.8%増)、四半期純利益は171億円(同13.2%)となった。
広告事業では行動ターゲティング広告の販売が好調だったほか、2007年10月から提供を開始した
新広告商品「プライムディスプレイ」の売り上げが伸びた。
検索連動型広告においても、品質インデックスと入札単価を考慮して広告配信を行う「Panama」が
好調なことに加え、2007年9月に子会社化したオーバーチュアの業績が連結されたことから、
売上高では前年同四半期比69.0%増の367億円となっており、
売り上げ構成比の52.4%が広告を占めるという結果になった。
検索連動広告について、ヤフー代表取締役社長兼CEOの井上雅博氏は
「検索連動のスポンサーサイトは比較的うまくいっている」とした一方で
「コンテンツマッチの広告掲載にはやや出遅れている感がある。ここは重点的にのばしていきたい」と課題を述べた。
また、ビジネスサービス事業も、「Yahoo!不動産」や「Yahoo!ショッピング」などの手数料収入が好調で、
特に全面リニューアルを実施したYahoo!ショッピングのモバイルでの利用が拡大したほか、
インフォプラントとインタースコープが合併したヤフーバリューインサイトのリサーチ事業も
前年同四半期に比べて大きく増加し、売上高は147億円(前年同期比14.5%増)となった。
一方、Yahoo!オークションが詐欺対策強化や自動車、ゲーム機といった分野での取扱高が不振となったほか、
ISP事業についてもソフトバンクBBとの業務提携見直しの影響で、
パーソナルサービス事業の売上高は前年同期比6.7%減の186億円となっている。
ヤフーは1月1日にトップページのリニューアルを実施している。
これに関して井上氏は「ページビューも増加しており、新トップページの広告商品に対して
広告主や代理店からも高い評価を得ている」と手応えを語る。
また、同社はeBayと提携し、オークションの相互乗り入れを予定している。
その第1フェーズとして2007年12月4日、ネットプライスドットコムの子会社が提供する購買代行サイト
「セカイモン」を立ち上げ、eBayの出展商品の日本語訳表示、落札の仲介サービスなどを開始している。
今後はフェーズを分けて、Yahoo!オークションとの連携を目指すが、本来3月頃を予定していた
第2フェーズの開始については「少し時間がかかる」(井上氏)とした。
なお、第4四半期(2008年1月〜3月)の見通しについては以下のとおり。
売上高 728億〜766億円(前年同時期575億円)
営業利益 317.5億〜345.5億円(同、295億円)
経常利益 316億〜344億円(同、284億円)
純利益 184〜200.5億円(同、159億円)
CNET JAPAN
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