オランダのElsevierは29日、医師のみが書き込むことができ、信頼できる情報を共有、
一般に公開するための医学情報Wiki「WiserWiki」を開設すると発表した。
Elsevierは科学、技術、医学書籍や論文誌を出版する大手出版社だ。
WiserWikiの核となるコンテンツは、医師向けのメジャーな教科書である「The Textbook
of Primary Medicine(3rd Edition)」だ。教科書に書かれているも情報をもとに、
Wikiにはさらに最新の情報やノウハウを追記して書き込むことができる。
書き込む権限が与えられるのは、医師の有資格者のみだ。米国などで欧州と異なる認可基準で
医師として働いている人は、同社から問い合わせを受けることになる。このようにして、
専門医のみが書き込みできるようにして、書き込みの品質を保つことにしている。
こうしてWiserWikiには教科書の情報を核にしながらも、病気の症状や、最も推奨される
対象法や治療法に関して、現場の研究者や医師たちによる最新の知見やノウハウが掲載
されることになる。そのため、WiserWikiの情報は、医師や手術専門医、看護師にとって
有用な情報源となることが予想される。また、WiserWikiは一般にも無料で公開されるため、
患者にとっても信頼できる情報源になる。
Primary Medicineの著者であるJohn Noble医学博士は、「WiserWikiは、適切で最新かつ
示唆に富む個人的経験や技術に基づく医学コンテンツを出版したいと願う医師にとって、
良い場所を提供することになる」とコメントしている。
また、Elsevierのビジネス開発担当バイスプレジデントであるScott Virkler氏は、
「ほとんどの健康Wikiはユーザーに完全には信頼されていない。それだけでなく、十分な量の
情報を作り出すことができないために、新しいWikiコミュニティを作ろうとする試みは
妨げられている」とし、同社が専門的なWikiを開設するに至った理由を説明した。
ソースは
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/30/18283.html 依頼を受けてたてました。