【モバイル】あの「iPhone」でも進出に苦戦する、中国巨大企業「チャイナモバイル」の壁 [08/01/22]
1 :
きのこ記者φ ★:
昨年6月に米国で発売され、わずか2カ月あまりで100万台も売れた
米アップルの携帯電話「iフォン(iPhone)」。
英国、ドイツ、フランスなどでもその絶大なブランド力を背景に現地のキャリアとの交渉を優位に進め、
次々とサービスを開始している。
世界最大市場のアジア参入も急いでおり、日本ではNTTドコモとソフトバンクと交渉中だが、
中国における状況は他国と少々違っている。
なぜならその相手は、名実ともに世界最強のキャリアになったチャイナモバイル(中国移動)だからだ。
■チャイナモバイルに跳ね返されたiPhone
チャイナモバイルによると、同社は昨年から続けてきたアップルとの独占販売権の交渉を
暫定的に打ち切ったという。アップルが目標としている世界で1000万台の売り上げに
必要不可欠の中国市場攻略に黄信号が点っているといっていい。
交渉打ち切りの原因は、アップルが要求しているとされるデータ通信の
20〜30%の売り上げ配分をチャイナモバイル側が受け入れられないことにあるという。
チャイナモバイルは条件次第での交渉再開を匂わせてはいるが、譲歩する気はさらさらないと思われる。
今月上旬、その話が市場に伝わり、チャイナモバイルの株価は一時急落した。それでも同社は余裕たっぷりだ。
4億人近いユーザーを抱え中国携帯市場の7割を押さえているチャイナモバイルは、
2007年の純利益見通しが前年比28%増の114億ドルに上り、株価時価総額もそれまでトップだった
ボータフォンを上回り名実ともに世界最強の通信キャリアに成長した。
さすがのアップルといえども条件交渉で圧倒的優位に立てるわけではない。
いまでこそキャリア経由で販売される携帯端末が全体の2割程度を占めるようになったが、
メーカーが端末の販売を担ってきた中国携帯市場においてはキャリアと端末メーカーの
役割分担ははっきり分かれている。
チャイナモバイルからみれば一端末メーカーに過ぎないアップルの利用料の分配要求は
到底飲み込めないのだ。独自のモデルを主張するアップルとの間のギャップは簡単に埋められそうにない。
ソース(
>>2以下に続きます)
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITbp000021012008
2 :
きのこ記者φ ★:2008/01/23(水) 16:02:11 ID:???
(続き)
■主導権争いの軍配はどちらに?
言うまでもなくアップルは他を圧倒するイノベーション力を持つ偉大な会社だ。
それゆえに米国や欧州ではAT&TやO2、Tモバイルなどのキャリアから大きな譲歩を勝ち取った。
しかしながら、それは米国や英国などの欧米市場で絶対的なプレーヤーが存在しないという市場環境によるところが大きい。
日本でもアップル側が優位に立っているように見えるが、NTTドコモに最盛期の力があれば状況も一変するだろう。
チャイナモバイルはユーザー数や財務体質などすべての面で、ライバルのはずだったチャイナユニコム
(中国聯通)を圧倒している。第3世代携帯電話(3G)解禁に伴い中国の通信キャリア再編が行われても
その圧倒的な優位は簡単に揺るぎそうもない。
つまり、自社の中核的な収益構造を、その一部とはいえアップルに譲るほどiPhoneに魅力を感じていないのだ。
アップルもほかのキャリアと組む手はあるが、近年常に分割のうわさが絶たないチャイナユニコムはもちろん、
3G時代に恐らく移動通信免許を手にする固定通信最大手のチャイナテレコムにしても、
巨人チャイナモバイルに挑むには心細いといわざるを得ない。
結局、「傲慢」なアップルが「もっと傲慢」なチャイナモバイルの前に頭を下げることができるのか。次の一手に注目したい。
■行政の高いハードル
実はチャイナモバイルとの交渉停滞以外にも、iPhoneの中国進出にはいくつか高いハードルが横たわっている。
まず、そのビジネスモデルのコアである「SIMカードロック方式」だ。
iPhoneは契約キャリアのサービスしか使えないということになっているが、これは中国では制度上許されない。
かといってアップルがそれを変更するのも大変だろう。
なぜなら独占販売権や独占契約など、キャリアに対しての交渉武器がなくなるからだ。
さらに、iPhoneが搭載している多くのアプリケーションソフトは通信業界の主管官庁である
中国信息産業部の審査や認定を受けないと販売できないという規定もある。
地図検索やファイナンスツールなど多くのソフトは、使われるたびに通信料が発生するため、
アップルがキャリアに売り上げ分配を要求する根拠になっている。
しかし、中国の審査を通過できるかどうか、いまだ未知数だ。
そして最後に無線LANの扱いだ。
iPhoneの売りの一つはWiFi対応だが、中国の無線LANの標準規格はいまだ決まっていないため、
国内で流通しているすべての携帯電話端末はWiFi機能をシャットアウトしている。
iPhoneも例外ではないだろうが、アップルには受け入れ難いことだろう。
これらはすべてiPhoneのユニークな特徴の根幹的な機能に関わる部分であるだけに、
行政サイドとの交渉は困難を極めるに違いない。
3 :
きのこ記者φ ★:2008/01/23(水) 16:02:19 ID:???
(続き)
■ライバル企業・グーグルの脅威
中国進出を巡るこれだけの不利な条件がそろっているのであれば、アップルは焦らずじっくり取り組めば
よいという考え方もあるだろう。しかし、アップルにはそうも言っていられない事情がある。
そこには、アップルのブランド力に勝るとも劣らないライバルが浮上してきたからだ。
ネットサービスを制圧し、携帯事業に布石を打ち始めたグーグルである。
グーグルはオープンな携帯の開発プラットフォーム「アンドロイド」を無償提供し、すべての端末メーカーの
参加を呼びかけている。携帯電話上のアプリケーションやサービスも、インターネットでのビジネスモデルを移植し、
大部分のソフトは無償で利用できるようにするため、ユーザーの負担も軽減される。その対極にいるのがアップルだ。
アップルは技術やプラットフォームを完全にコントロールしてその独占的な地位を維持する狙いである。
携帯開発のオープンプラットフォーム化やオープンモジュール化の今の潮流を別にしても、
この2つのモデルのどちらが中国で受け入れられやすいかといえば、グーグルに軍配が上がるだろう。
第一の理由は、グーグルは広告収益モデルであり、キャリアの利益を害しないことだ。
第二に、開発プラットフォームやモジュールのオープン化により、これまで技術面で苦しんできた
中国のローカル端末メーカーにも救いの手を差し出すことになるだろう。
さらに、中国の携帯向けアプリケーションの開発も容易になるはずだ。
中国の通信産業が一番喜ぶのがグーグルモデルであることは間違いないだろう。
もちろん、iPhoneは先行優位もあり、独自のブランドや魅力を持っているのは言うまでもない。
しかし自らのモデルに固執し過ぎると、参入に手間取っているうちにその先行優位を失う危険性もある。
アップルは決してのんびり構えてはいられないのだ。
アップルは既存のキャリアやメーカーを超えた自社だけのビジネスモデルを作り出した。
既存の業界秩序をひっくり返す彼らの意気込みには敬意を払うが、果たして中国でそれができるだろうか?
個人的には懐疑的だ。その「流儀」を変えない限り前途多難という気がしてならない。
ボータフォンなどのメジャーがアップルとの契約を拒否するのがその前兆ではなければよいのだが。
(記事終)
4 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 16:05:32 ID:Bsumc6Z0
なげーよ
5 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 16:06:27 ID:LLA4cF+v
データ通信の売り上げ配分ってあるの?日本の場合
ほっといても類似品でるだろうしな
コピー天国じゃアップルもやりにくかろう
7 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 16:08:04 ID:KPgtCYI3
中国ではアップルもグーグルも共倒れだろ あの国の愛国心と
傲慢さにはかなわない
9 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 16:21:50 ID:AYN3H3Aq
「中国に進出する=中国にキンタマ握られる」ってことだ
いい加減シナに過剰な期待をするのはやめれ
最近のアポはM$なみに銭ゲバ。
通信料の何割かよこせってどんだけ傲慢なんだよ。
ドコモが断るのは当然
まぁ一時ドコモもこんな感じの横柄さだったわな
13 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 16:31:29 ID:BekagP0P
数は力、ということかな?
14 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 16:33:45 ID:/nXUZft0
〉5
あるんじゃない?
通話料の数%を配分、なんてのは昔からあるから。大きな代理店(テレコムとか以前なら光通信とか)はそれで利益上げてたんですから。
>>9 > 「中国に進出する=中国にキンタマ握られる」ってことだ
> いい加減シナに過剰な期待をするのはやめれ
不敬なw
中国のおかげでどうにか日本の経済が持ってるのに
ネット右翼の望み通り中国経済が破綻したら日本経済大打撃、日本社会大混乱w
16 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 16:46:01 ID:tGrDQxGo
17 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 16:51:20 ID:f+9IroCq
>>15 あり得ない。地球は中国だけじゃない。他にも沢山国はある。
>>10 iPhone上で稼動するアプリと連携して稼動するサーバーの負担も大きいので、
通信料の一部を要求するのは間違いではないが、2~3割という配分要求はちょっとゴネ過ぎかも。
19 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 17:01:54 ID:T61/rzBn
>>15 前々から聴きたかったんだが、ネット右翼って連中は、
ネットから切断されたら何になるんだ? 右翼?
>>15 「代わりはない」って国はいくつかあるんだけど、中国はそれとは違うね。
中国自身がそれっをよく理解してる。だから最初に値段ありき。
ただ、コストも含めてその代わりは出つつある。
まあ、これに関しては中国移動GJ。
アポー強欲すぎ。
というか、iPhoneは大して売れないだろ。
iPod Touchが失敗だったからな。物理的に突起したボタンがない不便さが露呈した。
>「傲慢」なアップルが「もっと傲慢」なチャイナモバイルの前に頭を下げることができるのか。
これ絶対無理だろ。あの強欲リンゴが頭下げるとは思えん。
つか、もう大陸とか香港でも使いたいやつは勝手に使ってるよ。アメリカで
買ってロック解除して香港とかで売るっていうネットワークができてる。
で、この記事でなんぼ貰ったの?
26 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 18:34:45 ID:mcLZA2M2
114億ドル
大体1兆2千億円ぐらいか
純利益でこの額は凄いのぉ
27 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 18:55:36 ID:ZMr2l4bx
4億の利用者がいて1兆2千億ぐらいの純利だろ。
ドコモは4千万強の利用者に対して純利5000億ぐらい
どんだけどこもがぼったくりかわかるよなwww
28 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 19:00:30 ID:oqomSYTd
小銭に文句を垂れるのが大好きな人達=海外携帯坊wちっちゃ!
中国って、自称発展途上国じゃなかったっけ…?
なにその4億って。
30 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 19:56:34 ID:mcLZA2M2
地方なんか有線さえロクに普及してない状態だったのに、それを飛び越えて
一気に無線へ移行してしまったから
有線は敷くだけじゃなく保安コストが半端なくかかるし
>>29 発展途上国はどこも固定より携帯のほうがユーザー多い。
携帯のほうがインフラ整備楽だから。
32 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/24(木) 10:23:43 ID:zCss8QTQ
中国じゃサムチョン携帯のシェアが高いけど、価格帯はいくらぐらいなんだろ。
サムが戦略商品として出している1万ほどの低価格携帯だとしても
毎月の利用料を加えると、そこそこの額になるよなぁ。
日本人が思っている以上に、中国人の購買力は結構高いんだろか。
ドイツとかで、SIMロックが法律上出来ないから
15万とかで売ってるんじゃなかったっけ?
それでいいじゃん。
チャイモバが通信料のロイヤリティ支払い契約を拒否
↓
アポ渋々受け入れ
↓
ドキュモも便乗
↓
アポ通信料のロイヤリティが入らないのならハッキングされて
スカイプアプリをインストールされてWIFI通話されても関係ねぇ
むしろiPhoneがより魅力的な可能性を持つと容認
↓
キャリア側のコンテンツや通話料での儲けが上がらず
チャイモバ、ドキュモ涙目ww
そんな結末を期待
35 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/24(木) 18:47:27 ID:puFgdZtW
37 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/26(土) 12:49:36 ID:ntcbYyMU
根本的なところで不思議なんだが、世界中で売って1.5年間でたった1000万台しか
売れないような機械がなぜにこんなにもえらそうに出来るんだ?
日本国内のらくらくホンと同レベルだよね。
40 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/28(月) 02:15:35 ID:p9RVYzmb
確かに世界シェアから行くとたいしたことないな。
世界と言っても、まだ
>>1にある
4カ国でしか販売していないんだが。
スマートフォンとしては結構な数字じゃない?
42 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/28(月) 12:43:58 ID:p9RVYzmb
四か国、最大半年のスマートフォンだとすると、物凄い売れ行きですね
ただパケットで儲けられず、コンテンツもアップルに向けられていて、キャリア独自のアプリも入れられない状態で
さらに何千円かのリベートを払う価値はあるのかなぁ
スマートフォンかどうかというくくりはあまり関係ないかと
しかもたのリベートを払っていない端末メーカーとの関係もあるし
中国の場合iPhoneでなくても似たような端末出して解決しそうだ
44 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/28(月) 13:00:15 ID:4QCTuPzT
> 自らのモデルに固執し過ぎると、参入に手間取っているうちにその先行優位を失う危険性もある。
> アップルは決してのんびり構えてはいられないのだ。
うん。もうブーム終わっちゃってるよね
目新しさが薄れたころに来てもインパクト薄いよ
初動で手間取りすぎだ
>>43 iPhoneじゃなくてtouchのパクリ製品ならもう秋葉で売ってるね。
46 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/31(木) 12:52:07 ID:g9aPUwnZ
”あの”と言われても凄さがわからんw
47 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/31(木) 13:13:29 ID:4RxmF7c7
ChinaMobileは携帯の世界では携帯保有者数が世界最大級の規模。
それがすごいんです。
今年のWorldEconomicForumでもMobileTechnologyが取り上げられた。
そこでは、SK,ChinaMobile,Google,SonyのCEOが携帯の今後について話し合った。
中国の携帯電話加入者数がすごい勢いで増加している。
48 :
名刺は切らしておりまして:2008/01/31(木) 19:32:11 ID:qaO4s6QG
お前らAppleに嫉妬しすぎw