【知的財産】ダビング10に関する勉強会、ユーザー組織のMIAUが開催 [08/01/18]

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1きのこ記者φ ★
著作権問題に関する諸活動を行っているユーザー組織「インターネット先進ユーザーの会」
(MIAU)は2008年1月16日、2008年6月に運用の始まる地上デジタル放送の複製ルール、
ダビング10に関する勉強会を開催した。

主婦連合会 副常任委員の河村真紀子氏、上武大学大学院教授の池田信夫氏、
オーディオ&ビジュアル評論家の増田和夫氏、AV機器評論家の小寺信良氏が登壇、
それぞれの立場での経験や見識を披露した。

「コピーワンスのまま膠着させる勇気が私にはなかった」
主婦連合会 副常任委員の河村真紀子氏は、総務省の情報通信審議会における、
ダビング10の決定に至る議論の内幕を明らかにした。

情報通信審議会では、現行の運用ルールであるコピーワンスの見直しを
2005年から2007年にかけて行い、最終的にダビング10への移行を決定した。
この過程において、電子情報技術産業協会(JEITA)は「出力保護付きコピーフリー(EPN)」を
当初から一貫して主張、他の方法は国際規格であるDTCPの改訂などが必要であり困難としていた。
その後2006年11月の会合で、DTCPの改訂をしなくてもEPN以外の運用が可能であることが判明し、
権利者側委員がJEITAを強く非難していた。

これについて河村氏は、
「JEITAの提案では、HDD内蔵型チューナーとHDD非内蔵型チューナーとの間で
 利便性に差が付かないことを前提として、EPNという選択肢を示していた。
 ただ、その前提に関する説明が舌足らずだった。権利者側はそこを突いて『DTCPルールを変更しなくても
 改善できるのに隠していた』と激しく非難したというのが実情。
 権利者側は『JEITAの説明にユーザー側委員の怒り爆発』などと声高に叫んでいるが、
 ユーザー側委員としては怒りを感じたことはない」
と当時のいきさつを説明した。

ソース(>>2以下に続きます)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080118/291454/?P=1&ST=ittrend
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080118/291454/?P=2&ST=ittrend
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080118/291454/?P=3&ST=ittrend
2きのこ記者φ ★:2008/01/18(金) 23:19:41 ID:???
(続き)

AV機器評論家の小寺信良氏は、米国におけるデジタル放送のコンテンツ流通について、現地視察の結果を報告した。
「2008年1月に行われた2008 International CESで多数の関係者に取材をしたが、EPNという言葉を誰も知らなかった。
著作権保護技術のCPRMに対応した記録型DVDも販売されていなかった」と語る。
その上で、米国では番組の録画に対する考え方が日本と大きく異なることを紹介。
例えば、米国では無料放送に対して暗号化が行われておらず、EPNの利用実態がないという。

また、米国には番組販売エージェントと呼ばれる業者がおり、同じ番組が違うチャンネルで何度も放送される。
その結果、「特定の時間に番組を見ていなくてもすぐ再放送されるため、見逃すということがない。
そのため、そもそも番組を録画して見るという行為が定着しない」とする。
テレビ放送された連続ドラマで人気のあるものは、日本と同様にDVDで販売されるが、
「9枚組で35〜45米ドル程度と、日本の1/3程度の価格で購入できる」としている。

議論の終盤においてユーザー側委員は、放送業界や権利者側が提唱する
「COG(copy one generation)+n回」という案に対し譲歩を示し、EPNの主張を曲げない
JEITAを非難する発言もユーザー側委員からあったと河村氏は振り返る。
これについては、「2005年から2年間かかっているコピーワンスの見直しを、
これ以上何の進展もないままに放置しておくことに対する危機感から出た発言だった」という。

さらに河村氏は、「個人的な反省」と前置きし、
「HDD内蔵機と非内蔵機の差がなく、コピー回数や世代数に関する制限を感じさせない方式はEPNしかなかった。
 にもかかわらず私が終盤においてEPNを主張しなかったのは、仮にその時点でEPNを主張してしまえば
 合意形成が困難になり、結局コピーワンスのままで膠着してしまう恐れがあったから。
 コピーワンスのまま膠着させる勇気が私にはなかった」
と、当時の苦しい胸の内を吐露した。
3きのこ記者φ ★:2008/01/18(金) 23:19:55 ID:???
(続き)
■「B-CASは、BSデジタル有料化構想の遺物」
日本放送協会(NHK)の元職員で上武大学大学院教授の池田信夫氏は、
デジタル放送で採用されているコピー制御システムのB-CASについて解説した。
池田氏によると、B-CASの構築は10年ほど前から始まっていたという。

「私が初めてB-CASの話を聞いた1997年には、既に構築が始まっていた。
 当時、BSデジタルを有料放送にするか無料放送にするか決まっていなかったが、
 仮に有料放送に決まってから構築を始めたのでは放送開始に間に合わないため、前倒しで構築に着手した。
 結局BSデジタルは無料になったが、B-CASの構築に巨額の設備投資をしてしまった。
 当初無料で本放送を始め、視聴者数が増えたら有料化する案もあったようだが、
 視聴者数が伸び悩んだ結果、無料放送がズルズルと続いてしまった」
という。

地上デジタルにB-CASを採用したのは、BSデジタルの有料化見送りで宙に浮いてしまったB-CASの用途を
作り出すことで、巨額の設備投資を回収する狙いがあったのではないかと池田氏はみる。
「当初から無料放送であった地上デジタルにB-CASを用いる理由などないのに、
 すべての地上デジタル対応テレビに搭載されるよう義務づけてしまった。
 しかもユーザーへの周知も説明もないまま、2004年4月に突然運用を始めてしまった。
 説明責任を誰も果たしていない」と憤る。


■「IEEE1394経由でムーブすると、残り9回から0回になってしまう」
オーディオ&ビジュアル評論家の増田和夫氏は、ダビング10の技術仕様について解説。
ダビング10では、デジタル放送をHDD内蔵型DVDレコーダーなどに保存した後、
9回までコピーが可能。

この残りコピー回数に関する情報を、「コンテント利用記述子」と呼ばれる領域の
拡張部を使って記録している。
ただし、「残りコピー回数の情報は、著作権保護の国際規格であるDTCPに準拠していない、
日本だけのローカルルール。このため、機器によっては残りコピー回数の情報が送受信できず、
ダビング10のはずなのにコピーワンスになってしまう恐れがある」とする。

具体的には、「IEEE1394端子経由で接続した複数の機器間では、DTCPに準拠したデータしか送受信されない。
残りコピー回数が1〜9回あった映像をIEEE1394経由でムーブすると、残りコピー回数が0回に変わってしまう」とする。
逆に、HDD内蔵型DVDレコーダーからアナログ端子経由で他の機器にコピーしようとすると、
残りコピー回数が減らず10回以上コピーできてしまうという。

(記事終)
4名刺は切らしておりまして:2008/01/19(土) 00:18:35 ID:9HV/G18/
ぬこー!
5名刺は切らしておりまして:2008/01/19(土) 00:22:07 ID:/RXhyGJN
NHKは、百害あって一利無し!
6名刺は切らしておりまして:2008/01/19(土) 00:36:00 ID:9HV/G18/
みゃあぅ
7名刺は切らしておりまして:2008/01/20(日) 13:06:41 ID:jVMRAeiS
あれだけコピワンやコピテンを叩くレスが有るのに
このスレが閑散としている不思議。
8名刺は切らしておりまして:2008/01/20(日) 13:55:49 ID:46L3f9fv
工作員がこないだけw
9名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 00:35:17 ID:+TDmtNkF
もっとコピ10にミアウ物を出して欲しいね。
10名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 00:40:27 ID:8DZ/6RNh
>>7
じゃあさすがコピワン側の工作員はめざといな、
とでも言って欲しいのか。
11名刺は切らしておりまして:2008/01/23(水) 00:42:25 ID:eNy9JzkD
お前ら一般ユーザーは先進ユーザー様のご意見を襟を正して賜り給え。
12名刺は切らしておりまして
はい、ここ試験に出ますから

>残りコピー回数が1〜9回あった映像をIEEE1394経由でムーブすると、
>残りコピー回数が0回に変わってしまう」とする。