全米が注目する国民的イベント、第42回NFLスーパーボウル中継(2月3日)で、ペプシコ・インクと
米Amazonがジャスティン・ティンバーレイクを起用したタイアップCMを提供することがわかった。
両社では、年間総額10億ドルにも及ぶプレゼント・キャンペーンを展開していく。
ペプシコとAmazonは提携条件を明らかにしていないが、今回の広告キャンペーンで、Amazonの
音楽配信サービスの普及拡大を狙うものとみられる。過去には、アップル社の音楽配信サイト
iTunes Music Store(現iTunes Store)が、スーパーボウルでのCMのキャンペーンから大ヒットしている。
2004年、ペプシコは米アップル社と同様の提携を結び、アップル社の音楽配信サイトiTunes Music
Store(現iTunes Store)から1億回分の無料ダウンロードをプレゼントした。
このペプシコの広告キャンペーンの後押しもあり、アップル社の携帯音楽プレーヤーiPodの売上げが伸び、
iTunes Music Storeは音楽配信サイトのトップに躍り出ることになった。現在、音楽のデジタル配信に
おけるiTunes Storeの全米シェアは70%に及んでいる。
しかし、iTunes Storeを通じて楽曲を販売している米レコード会社側は、アップル社の手法に必ずしも
満足していないのが現状だ。1曲あたり一律99セントという価格設定では儲けが少ないことに加えて、
アップル社は楽曲に応じた値段設定を許していない。
そのため、昨年9月に米オンライン・ショップの最大手であるAmazonが音楽配信サービスを開始すると、
レコード会社各社が飛びついた。Amazonは、iTunes Storeとの差別化を図るため、提供する
ファイル・フォーマットをMP3に統一。iPod以外のデジタルプレーヤーでも再生を可能にした。
また、提供するすべての楽曲から、コピー防止機能DRM(デジタル著作権管理)を取り外しているのも
大きな特徴だ。
アップル社も各レコード会社にDRMフリーでの楽曲提供を求めているが、その要請に応えた
レコード会社は、「ビッグ4」のうちEMIしかない。
今回のキャンペーンが、米音楽配信サービスの勢力図を変えることになるか注目される。
ソースは
http://www.varietyjapan.com/news/business/u3eqp30000028ssi.html 依頼を受けてたてました。