【ニューヨーク=財満大介】米大手銀、JPモルガン・チェースが16日発表した
2007年10―12月期決算は、純利益が前年同期比34%減の29億7100万ドル(約3100億円)と
なった。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)をめぐり、有価証券の
評価損など27億ドルの関連損失を出したのが響いた。
JPモルガンは07年7―9月期も22億ドルのサブプライム関連損失を計上しており、
07年後半の損失額は49億ドルに膨らんだ。ただ同時期に約300億ドルの損失を出した
同業のシティグループに比べ、損失の急増はまぬがれた。サブプライム関連証券の
販売・投資を積極的に手がけていなかったのが幸いした。
10―12月期の損失は、サブプライムローンを証券化した債務担保証券(CDO)などの
値下がりによる評価損が13億ドルと、ローンの焦げ付き増加に備えた引当金の
積み増し分が14億ドル。引当金は個人向けが大半で、サブプライム問題を受けた
住宅の値下がりでローンを返済できなくなる人が増えるとみて、前年同期に比べ
大きく増やした。
▽News Source NIKKEI NET 2008年01月17日00時18分
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080117AT2M1602Y16012008.html ▽JPMorgan Chase & Co.
http://www.jpmorganchase.com/ ▽Press Release
JPMorgan Chase reports record full-year 2007 net income of $15.4 billion on record revenue of $71.4 billion; record earnings per share of $4.38
【金融】JPモルガン:純利益34%減、サブプライム巨額評価損4倍近くに増加で…引当金を2倍以上積み増し [08/01/17]
米銀行大手JPモルガン・チェースが16日発表した07年10〜12月期決算は、サブプライム
住宅ローンに関連した資産の評価損を13億ドル(約1400億円)計上した影響で、純利益が
前年同期比34%減の29億7100万ドルに落ち込んだ。
07年7〜9月期にJPモルガンは、同ローン関連の評価損を3億ドル強計上しており、一気に
4倍近くに増加した。その影響などで投資銀行部門の純利益が88%減となるなど打撃を受けた。
また今後の住宅ローンの返済延滞などに備えて貸し倒れ引当金を2倍以上の25億4200万ドルに
積み増した。
クレジットカード事業も延滞の増加などで振るわなかったが、投資顧問関連などは好調で、
多角化戦略がカバーした格好だ。
15日に米銀最大手のシティグループが発表した10〜12月期の決算では同ローンに関連して
181億ドルの巨額損失を計上しており、欧米の大手金融機関では同ローンの影響が軽微に
とどまったといえる。(ニューヨーク共同)
▽News Source 毎日jp 毎日新聞 2008年1月17日0時17分
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080117k0000m020148000c.html