【コラム/AV】高いケーブルは音がいい? オーディオマニアに聞かせてみた-WSJ [08/01/16]

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2本多工務店φ ★
>>1の続き

オーディオマニアの間でも物議を醸しているスピーカーケーブルのテストも行った。
ケーブルに数万ドルを投じる人もいれば、金の無駄だと考えている人もいる。

2台の同じCDプレーヤーを使い、2000ドルの8フィート(2.4メートル)のSigma Retro Goldケーブルと、
ホームセンターで売っている、親指ほどの太さの14ゲージのMonster Cableをテストした。
多くのオーディオマニアは、同じくらい音がいいと答えた。
わたしには違いが分からなかったし、ほかに分かる人がいるかどうかちょっと疑わしいと思う。
だが、このテストに参加した39人のうち、61%は高価なケーブルの方がいいと言った。

これだけ価格差のある2つの製品の違いとしては、大きな差ではないかもしれない。
だが、このトレードショウに参加した知識ある人々 ――
Stereophile Magazineのジョン・アトキンス氏やマイケル・フレマー氏など――
がたやすく高価なケーブルを選んだことに、わたしは驚嘆した。

高価なケーブルの音は「より豊か」「より鮮明」「より粘りがある」と表現されていた。
言われてみれば、ワインのようだ。

とは言え、絶対的にはこの違いは大きなものではない。
アトキンソン氏は、高価なケーブルの方が5%ほど音がいいと推測した。
思い出してほしいのだが、オーディオマニアの定義は、音を少しでもよくするために、
いかなる重荷も背負い、幾らでも払う人々だ。

Home Entertainment Showの来場者数はがっかりするほど少なかったため、望み通りにテスト参加者を集められなかった。
たとえ数をそろえられたとしても、何らかの結論が出ていたかどうかは分からない。
こうした「A-B」テストには限界がある。
例えば、すぐには分からないかもしれない違いも、長く聞けば分かってくることもある。

懐疑的な向きは、わたしが感傷的でだまされやすくなったと考えるかもしれない。

そういうわけではない。

>>3に続く