【自動車】伸び悩む3.5L車の販売 トヨタ大排気量車の販売拡大断念(J-CAST)[08/01/10]

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825名刺は切らしておりまして
 トヨタは自動車の開発期間を、一九九〇年代の約四年から二年に短縮。部品の製造現場では、
デザインができて三カ月ほどで製品を完成させなければなりません。
そのしわ寄せは、いっそうの長時間過密労働や自動車の安全性をおびやかすリコールの問題と
して現れています。
 「部品の強度が足りない」「実際に作ると他の部品と合わない」「製造のための金型が届い
てからの設計変更が増えている」。リコールにならなくても設計上の不備が増加しています。
トヨタは、リコール数の増加は部品の共通化によるもので、安全性の確保はきちんとしている
といいますが、調査では安全性にたいする多くの不安の声があがりました。
 トヨタ自動車は、三年間で原価を三割削減する「原価低減運動」をすすめています。下請け
は原価削減要求を「定期便」とよびます。
「単価はほとんどトヨタの言い値で決まります。すべての原価を削減しろといわれ、原料費が
上がれば人件費を削るしかない」と部品メーカーの経営者はいいます。
ある下請け工場は、売り上げが倍でも、単価は三割減。「売り上げが上がっても、どうしてこ
んなにお金がないかと思う」と経営者はいいます。ほかの工場でも六百億円売り上げても、利
益は十億円になりません。
厳しいコスト削減要求は安全性の問題もひきおこします。ある技術者は「コスト削減で(材料
の強度に余裕をもたせる)安全係数を5%から2%に削っている」といいます。品質にばらつき
があり安全性で劣る韓国製の鋼材を使わざるをえない状況もあります。以前は実際の製品を使っ
て一時間に一回していた検査を、月に一回にしているという工場もあります。