NTTがNGN(次世代ネットワーク)を来年にスタートさせることでCATVの競争激化が想定されている。
放送と通信の融合が言われる中、CATVにとって最も脅威になるのが大手通信会社の存在で、
NGNの本格化で厳しさが増すとみる業界関係者がほとんどだ。
そうした中、業界大手各社は迎撃態勢を整え、これまでと同じく収益拡大を目指している。
NGNがスタートしても、NTT法によってNTTが直接的に放送を手掛けることは考えにくい。
しかし、NTTの関連企業や他の企業が放送に参入することが想定されるなど
「2008年は一段と競争が厳しくなり、CATV業界にとって浮沈をかけた勝負の年になる」
(ビック東海の早川博己社長)という。
NTTによると、NGNの商用化は総務省の認可が下り次第で、2008年3月を予定している。
業界では2010年までに、現行の光ブロードバンドサービスエリア全域にサービスを広げると観測されているが、
これについてNTTは「開始後の具体的な商用化スケジュールについては、立ち上がりの需要を見ながら、徐々に広げていく」
(同社の広報担当者)としていた。
これまでも衛星放送などとの競合で、厳しい競争が繰り広げられていたCATV業界だが
「今のところ加入者数の増加傾向には変化がみられない」(スターキャット・ケーブルネットワークの広報担当者)という。
ただ、NGNへの移行期となる2010年まで、しのぎを削る状況になるとみられている。
それでも「厳しい競争で淘汰されるのは中小業者が中心になる」(業界関係者)との声が多く、
迎撃態勢が整っている大手各社は成長路線を維持するとの見方が多い。
ソース(
>>2以下に続きます)
http://ascii.jp/elem/000/000/094/94487/