【IT】日立と東京理科大とNTTコム、多様かつ大量データの安全な流通・保存技術を開発[07/12/17]

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1やるっきゃ騎士φ ★:2007/12/17(月) 12:52:46 ID:???
プレスリリースから。

日立、東京理科大、NTT Comの3社は、このたび、独立行政法人情報通信研究機構
(以下、NICT)からの委託を受け、ユビキタスネットワーク社会における多様かつ
大量なデータの安全な流通・保存技術を共同で開発しました。これにより、さまざまな
生活シーンにおいて、機密性の高いデータを扱う多種多様なサービスを、安全かつ快適に
利用することが可能となります。

誰でもが、いつでも、どこでも、情報にアクセスすることができる「ユビキタス
ネットワーク」の普及と、それに伴う新たなサービスの出現により、ネットワークを介して
やり取りされるコンテンツの多様化、大容量化が進み、また、モバイル環境で利用するための
小型情報端末も次々と開発されています。今後、より一層サービスが多様化すると、
ライセンス情報、個人情報を扱う機密性の高いサービスも出てくるものと予想されます。
そのため、ユビキタスネットワーク社会において、それら機密性の高いサービスを安心して
利用できるようにするための新しいセキュリティ技術が求められています。

このたび、日立が低消費電力暗号化技術と選択的開示暗号化技術を、東京理科大が
低消費電力暗号の安全性評価技術を、NTT Comが効率的な秘密分散技術を、それぞれ
開発し、それら3つの技術を有機的に組み合わせることで、ユビキタスネットワーク社会に
おける多様かつ大量なデータの安全な流通・保存技術を実現しました。

(1)小型情報端末でも利用可能な低消費電力暗号技術
既に電子政府推奨暗号でありISO標準でもある、高速性に優れた「日立ストリーム暗号
MUGI」をベースに、低消費電力で処理可能な新たなストリーム暗号
「Enocoro」を開発しました。「Enocoro」では、内部状態を保持する
レジスタの数を大幅に削減し、ハードウェアの規模をMUGIよりも小さく抑えることで、
消費電力の低減を実現しました。また、SPN2層構成の攪拌関数を新たに採用する
ことで、従来よりも強力にレジスタ上のデータを攪拌可能とするとともに、各層での処理を
並列化して、安全性と高速性との両立を図っています。

(2)利用者の役割や権限に応じて適切な個所だけが開示される選択的開示暗号技術
閲覧者の権限に応じて、適切な箇所のみが復号され閲覧できる新たな暗号技術「選択的開示
暗号技術」を開発しました。本技術では、コンテンツを複数の領域に分割し、それぞれの
領域を、予め閲覧者の権限に対して割り当てられた暗号化鍵を用いてそれぞれ個別に暗号化
することによって、同一の暗号化されたコンテンツであっても、閲覧者の権限に応じて閲覧
できる箇所を制御可能としました。

(3)大容量データを安全に保存し、障害時には復旧もできる効率的な秘密分散技術
NTT Comで開発した秘密分散法を応用し、長期間に渡る機密性および可用性を
実現するとともに、誤り訂正符号などを組み合わせることで、安全に機密情報を復元する
ための障害検知およびデータ復旧機能を実現しました。さらに、秘密分散法で利用する
乱数の生成方式を新たに開発し、安全性のレベル、データサイズ、処理効率の変化を可能に
しました。

かなり省略しました。ソース全文は
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=177639&lindID=1
依頼を受けてたてました。