■ブルガリ、アルマーニ、シャネル
東京に相次ぎオープンした高級ブランドの大型店が、軒並みレストランを併設している。
服や宝飾品だけでなく、生活スタイルも提案しようと、名だたる食のスペシャリストと組んだ
本格派だ。
高さ約9mの窓で囲まれた開放的な空間。テーブルに並ぶごちそうの背景に、東京タワーが光る。
銀座の夜景は、ショーケースいっぱいの宝石のようだ。
11月末に開業したイタリアの高級ブランド、ブルガリの世界最大の店舗「銀座タワー」は、
レストラン「イル・リストランテ」を併設。各国の一流店で腕を磨いたミケーレ・デラクイラ
さんがシェフを務める。コースはランチが5000円、ディナーが1万5000円から。開店早々、
予約の電話が鳴り続け、クリスマスはすでに満席という。
ジュエリーをめで、食事をし、最上階のバーで一杯…。「タワーはブルガリの体感空間。
いろいろなものを通じて、ライフスタイルを提案したい」と意気込む。
竹林をイメージした真新しい「アルマーニ/銀座タワー」も、10階がレストラン。
ダイアナ元英皇太子妃の専属シェフや米ホワイトハウスの総料理長も務めたエンリコ・
デルフリンガーさんのイタリア料理を提供する。ブランドを率いる世界的デザイナー、
ジョルジオ・アルマーニさんは「服を見るだけではなく、すてきな環境に身を置きたい、
と皆さん思っているのでは」と話す。
「シャネル銀座」10階の「ベージュ東京」を指揮するのは、フランス料理の巨匠アラン・
デュカスさん。12月にお目見えしたばかりの「アルフレッド ダンヒル銀座本店」の
ラウンジは、人気レストランプロデューサー、宮下大輔さんが手掛けた。
独立したレストランにかかわる例もある。六本木の「イル・ボッロ・トウキョウ」の
料理やインテリアは、映画女優に愛されてきたブランド、サルヴァトーレ・フェラガモの
創設者の孫が監修した。
六本木ヒルズも望む邸宅風の空間に、イタリア・トスカーナ地方のリゾートの美意識を
持ち込んだ。広報の中川まなみさんは「おいしいのは当たり前。お取り寄せで自宅でも
グルメを堪能できる時代だから、レストランは非日常を求められている」と語る。
フードライターの小石原はるかさんは「高級品を1つ買うより、ずっと気軽に楽しめる
レストランは、ブランドを体験できる入門編」と指摘する。ブランドとレストランの
「おいしい関係」は、これからの定番になりそうだ。
▽News Source FujiSankei Business i.on the Web 2007年12月17日
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200712170022a.nwc ▽Bulgari
http://www.bulgari.com/splash.php ▽アルマーニ銀座タワー
http://www.armaniginzatower.com/ ▽関連
【地域経済】「三共」がブルガリ、「明治屋」がダンヒルに…銀座がスーパーブランドに支配される日(ゲンダイ)[07/11/29]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1196829123/ 【流通】ブルガリ銀座タワー 11月30日オープン[07/11/29]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1196396271/