レーダーで探知されにくいステルス技術を搭載した国内初の実験戦闘機に関する防衛省の開発計画の概要が5日分かった。
開発総経費は466億円で、名称は「心神(しんしん)」。
来年度から6年かけて飛行試験も含めた開発を進める予定で、初飛行は11年度中の実施を目指す。
開発計画によると、「心神」は全長14メートル、重量9トン。
急速な方向転換や超音速飛行を可能にする高機動エンジン(XF5-1)も初めて搭載。
飛行中に全方位的に周辺の探査ができる高性能レーダーの研究開発も並行して進める。
ロシアはすでにステルス戦闘機の開発を進めており、中国も開発を急いでいるとされる。
こうした事情を踏まえ、
実験機を「仮想敵機」として日本のレーダーシステムで捕らえ、防空能力を高める狙いがある。
一方で次期主力戦闘機(FX)の機種選定は、
有力候補だった米国のF22(ステルス機)の禁輸継続が延長され先送りされた経緯がある。
今回の実験機には、将来的にステルス機の自主開発も選択肢であることを示し、
FXをめぐる国際交渉力を高める思惑も働いている。
ソース:毎日jp
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071205k0000e010061000c.html