日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は12月12日、小出伸一 新社長の就任会見を開いた(写真)。
小出社長は、「何かあったときに、顧客が最初に相談を持ち掛けてくるような企業にしたい」と抱負を語った。
12月1日付で就任した小出社長は、「まだ就任から10日ほどなので具体的な施策は話せない」
としながらも、今後の販売方針に触れた。
「どんな顧客に、何を、どのように販売していくかを考えていくことが大きな課題」と述べ、
これまでよりも明確に、ハードウエア製品ではなくソリューションを中心に訴求していきたいと主張した。
その際、ソリューションや顧客の特性を見越して、直接販売とパートナー販売を使い分けていく。
必要に応じて直販部隊の増強も視野に入れているという。
「結果として、ハード、ソフト、サービスの売り上げの割合や、直販、間接販売の割合などは変わっていくだろう」(小出社長)。
より具体的な施策は、社内だけでなく主要顧客やパートナー企業からヒアリングしたうえで、今後90日間以内に策定する。
日本HPに対する感想としては、「外部から見ていた印象と変わらない」と話した。
「HPはグローバルで活躍する数少ないIT企業であるということ。にもかかわらず、日本HPは日本企業の
よいところを受け継いでいる」と評した。
入社してからは特に、技術者の質が高かったことに驚いたという。
小出社長は直前までソフトバンクテレコムの副社長兼COO(最高執行責任者)を務め、2003年までは日本IBMで
アウトソーシング事業、金融システム事業部長などを担当していた。
日本HPとは、ソフトバンクテレコムでは顧客として、ソフトバンク・グループとしてはパートナー企業、
日本IBMでは競合企業として接してきたことになる。
「そのような経歴を評価されて招かれたのだと認識している」と小出社長は語った。
ソース
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071212/289315/