日本の街並みでまずヨーロッパと一番違うのは、 道路に対して「ケツ」を向けていることです
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/gakugei/judi/forum/forum11/foix002.htm 日本には建築に顔を作るという伝統がありません。 日本の建築は顔を持たない。 特に街路に面しているのは
塀ですし、 あるいは生垣の向こうに垣間見えるか見えないかというのが日本建築のありようですから、 街路に
面して顔を作るなどという伝統も発想もがなかった。 街道筋の宿場町や京都の町家など、 商業的な建物に少し
意識がうかがわれる程度です。 だからなんだと思いますが、 日本は都市化が進んで街路に直接建物が面する
ようになっても、 平気でケツを向けてきた。
ケツとは何か。 例えば屋外廊下であり屋外階段であり、 洗濯物や布団を干すベランダ、 バルコニーです。
とりわけ集合住宅においてそれは顕著です。 南向きに対する圧倒的な好みがあるとされているので、 北側が
道路だとなおさら殺風景な屋外廊下、 屋外階段が並びます。