http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=aOWaA3cO_i7Q&refer=jp_asia 12月7日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は7日、
ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)と呼ばれる投資専門の特別目的会社13社が
発行したキャピタルノートを格下げしたと発表した。さらにSIV18社の債務格付け見通しを
引き下げ方向の「ネガティブ」に置いた。これらSIVの資金調達が難しくなっていることが理由。
S&Pの資料によれば、資産運用会社アイガー・キャピタルが管理するオリオン・ファイナンスは、
優先債の保有者を保護するため管財人の指名が必要な「エンフォースメントモード」入りした
4番目のSIVとなった。
一部のSIVが米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)関連証券を買い入れて
いることから、投資家はSIVが発行する短期債を敬遠している。別の米格付け会社ムーディーズ・
インベスターズ・サービスは先週、純資産価値の低下を理由に、SIVの債務1050億ドル(約11兆
7300億円)相当を格下げする公算があることを明らかにしていた。
ニク・カーキー氏(ニューヨーク在勤)らS&Pのアナリストはリポートで、「今後数カ月で資産
価値が認識できるほど上昇することはなく、価格下落が続く可能性がある。資金調達の問題の
方向性を変えるほど多くの投資家が市場に戻ることはないだろう」と指摘した。
SIVは、短期債発行で得た資金を、金融機関債や住宅ローン担保証券、債務担保証券
(CDO)などより長期の証券に投資し、利益を上げる目的で設立される。
仏ソシエテ・ジェネラルのSIV、プレミア・アセット・コラテラライズド・エンティティと独ドレスナー
銀行のSIV、K2が発行した劣後債の格付けは投資適格級を下回る水準に引き下げられた。
米シティグループが管理するSIV3社、ファイブ・ファイナンス、セドナ・ファイナンス、
ゼラ・ファイナンスのキャピタルノートも格下げされた。
S&Pによれば、格下げは「これらSIVの投資家の損失が現実のものとなる可能性が
高まった」ためだという。
S&Pはまた、プレミアとオリオン、独WestLBのハリアー・ファイナンス・ファンディングが
発行した優先債を格下げする公算が大きいとしている。
原題:S&P Cuts Capital Notes of 13 SIVs, More Cuts Possible (Update2) (抜粋)
{NXTW NSN JSPBI5076GHU<GO>}
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