今,米国でちょっとした話題になっているパソコンがある。台湾を本拠地とするパソコン・メーカー
2社が米国で相次いで発売したものだ。
(略)
これらはいずれもLinuxなどのオープンソース・ソフトを組み込んでおり,低価格を実現している。
最大の特徴は,ネット・サービスを利用することを前提に作られていること。(略)名前はそれぞれ
「ジーPC」と「イーPC」。
(略)
Wal-Martがこの10月31日に販売開始した199ドルのパソコンは,台湾First International Computer
の米国子会社Everex製のデスクトップ機。正式名称は「Green gPC(TC2502)」(以下「gPC」)。
(略)
このgPCは,「gOS」と呼ぶUbuntu Linux 7.10ベースのOSを搭載している。おもしろいのは初めか
ら用意されている無償のソフトウエアがふんだんにあることだ。Webブラウザの「Firefox」はもちろ
ん,インターネット電話の「Skype」,オフィス・スイートの「OpenOffice.org」,インスタント・メッセー
ジングの「meebo」,iTunesの代替ソフトと言われる「Rhythmbox」も入っている。
これに加え,GoogleのWebアプリケーションに簡単にアクセスできるアイコンを設けている。「Gmail」
「Google Calendar」や,ワープロ/表計算の「Docs and Spreadsheets」「Google Maps」,ブログ・
サービスの「Blogger」などだ。動画共有の「YouTube」,SNSの「Facebook」もある。(略)徹底
的にオープンソース・ソフトとWebアプリを導入し,Microsoft製品の必要性を排除した。そんな
新しさが感じられるパソコンだ。
(略)
このEverexよりも先に低価格ノートを実現してしまったのが台湾ASUSTek Computerである。
ASUSTekの製品名は「Eee PC」。(略)Eee PCの特徴はこの小さなきょう体に加え,ハードディ
スクに代えてフラッシュ・ドライブを採用していることだ。
(略)
Eee PCは意外なところから火が付いている。「tech savvy」と言われるパソコンに精通した人
たちにウケているのだ。フラッシュ・ドライブの容量を増やせたり,Windows XPを搭載できたり,
Wi-Fiだけでなく,携帯のデータ通信も可能になるなど,その自由度が高い評価につながって
いる。 (以下略。全文は
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071109/286820/ )