ロンドン(ウォール・ストリート・ジャーナル) 仏複合企業ビベンディが2日、
同社のビデオゲーム部門とインタラクティブゲームソフト大手の米アクティビジョンを
合併させる計画を発表したことで、欧州のコンピューターゲーム業界に波紋が広がって
いる。さらなる合併・買収(M&A)につながる可能性もある。
この発表は、急成長しているゲーム市場における重要な問題を浮き彫りにした。
ゲームメーカー各社は資金調達と販売の専門知識を求めており、メディア複合企業各社は、
映画、娯楽、音楽の有力商品の価値を高めようとしている。
英ゲームメーカー大手のSCiエンターテインメント・グループのフィル・ロジャーズ
最高財務責任者(CFO)は「ゲーム業界は歴史が浅いため、再編が一段と進むとみる向きが
多い」と語った。
米メディア大手タイム・ワーナー傘下ワーナー・ブラザーズの娯楽部門は2006年12月、
SCiの株式10.3%を取得するとともに、「バットマン」、「ルーニーチューンズ」、
若者向けドラマ「The OC」など、ワーナーが保有するコンテンツを基にゲームを開発する
計画であると発表した。
SCiのロジャーズ氏は、買収の可能性についてはコメントを避けた。
英調査会社スクリーン・ダイジェストは、世界のコンピューターゲームソフト小売市場
(パソコン向け、家庭用ゲーム機向けを含む)の売上高は06年の201億ドルから、
09年には247億ドルに伸びると予測している。さらに英調査会社オーバムは、
ブロードバンド接続でのオンラインゲームの市場規模は140億ドルになるとみている。
「既存のメディア会社の一部は、中核事業による売上高の減少に直面しており、
この売上高と同程度またはそれ以上をゲームによって稼ぎ出したいと考えている。
業界再編を通じて市場は世界規模になり、欧米企業は中国やインドなどゲーム大国での
成長を目指す機会を得る」と、英ゲームメーカーのコードマスターズのロッド・カズンズ
最高経営責任者(CEO)は語っている。
同氏は「メディア企業は、ゲームでの広告表示や音楽の販売促進を通じて売上高を伸ばす
こともできる」と指摘した。アクティビジョンのロバート・コティックCEOによると、
同社が発売する予定の「ギターヒーロー」では、ビベンディ傘下のユニバーサル・
ミュージック・グループの楽曲を使用できるようになる。同時にユニバーサル・
ミュージックは所属のアーティストをより幅広い人々に売り込むことができるようになり、
ゲーム中に広告を表示できるようになる。
SCiのロジャーズ氏は「既存のメディア企業が抱える問題の1つは、彼らは認めたくない
かもしれないが、人々が映画やテレビ番組の視聴に費やす時間は最大2-3時間であるのに
対し、ビデオゲームは24-30時間、プレーヤーの関心を持続させることができるという
点だ」と指摘した。
ところどころ省略しています。ソース全文は
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=RSBXG4703%2006122007 関連スレは
【ゲーム】米仏ゲームソフト大手2社が合併、世界最大のゲームソフトメーカー誕生へ[07/12/03]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1196662565/l50 依頼を受けてたてました。