若い博士たちの力で、過疎の島の活性化を--。日本海に浮かぶ隠岐諸島にある
島根県海士(あま)町が、科学技術を活用して特産の魚介類の付加価値を
高めたり、環境教育を推進したりする「博士」の募集を開始した。
8日には、町の代表が都内の理系学生向け就職セミナーに出向き、博士たちに
職員への応募を呼びかける。博士号を取得しても就職できない「博士余り」が
深刻化するなかで、新しい活路としても注目される。
同町はこれまでも、島外から研修生を受け入れて特産品作りに取り組み、
「さざえカレー」などのヒット商品を送り出してきた。
2年前には、最新の瞬間冷凍技術を導入し、特産の白イカや岩ガキを新鮮なまま
全国に届ける事業を始めた。こうした新たな事業を興す科学技術に詳しい人材と
して、若い理系博士たちに目をつけた。島では、都会と地元の子供たちが
自然観察などを楽しむ体験学習も実施しており、こうした環境教育の
推進役としても期待されている。
応募者の専門や個性に応じて、町の正規職員や関連団体の職員などに
活用する方針。
ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071206i502.htm