【家電】シャープ:堺の液晶コンビナート始動、新工場予定地で起工式…09年度中に50〜60型台のパネル生産へ [07/12/01]

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133名刺は切らしておりまして
堺活性化 シャープが牽引 新日鉄遊休地ようやく日の目

シャープが1日、液晶テレビ向けパネル新工場を柱とする「液晶コンビナート」として
着工した堺市堺区の堺浜地区(築港八幡町)は、長年にわたって新日本製鉄の保有する遊休地だった。
将来の高炉増設も視野に入れた埋め立て地だが、鉄鋼不況の影響で具体化せず、
テーマパーク構想などが浮かんでは消えた場所でもある。

(中略)

■3法の呪縛(じゅばく)
遊休地を活用しようとする企業が登場しなかった背景には、バブル崩壊後の不況に加え、
湾岸地域の工場進出を抑制する工場制限3法(工業等制限法、工業再配置促進法、工場立地法)
が進出を阻んだ面も大きい。

3法は昨年までに廃止、あるいは見直しの対象となり、大規模工場の建設が現実的になったが、
シャープの町田勝彦会長は「あそこは進出すべきではないとの強迫観念があった」と明かす。

シャープが堺浜地区を選んだ決め手は、社内の研究機関や他工場と近い地理的条件という。

■新型路面電車も
シャープの工場進出に先立って、周辺地域の都市再生事業が加速している。
建設地の東側には昨年春、商業・娯楽施設を集めた「堺浜シーサイドステージ」が一部開業。
堺市は国内最大級のサッカー・ナショナルトレーニングセンター(NTC)の設置を決めたほか、
次世代型の路面電車の乗り入れも検討されるなど、総投資額1兆円規模の液晶コンビナートが
周辺のまちづくりの追い風となるのは間違いない。

漂流を続けた遊休地は薄型テレビの“勝ち組”とされるシャープの世界戦略拠点として、
ようやく日の目をみるといえそうだ。
ttp://www.sankei-kansai.com/02_keizai/kei120201.htm