関西の上場企業の業績拡大が鈍化している。
日本経済新聞社が27日集計した2007年9月中間期の連結経常利益は
前年同期比8%増加となった。
企業の設備投資拡大を追い風に機械や非鉄金属がけん引。
ただ、増益率は前年同期の23%増から鈍り、全国平均も下回った。
米景気減速や円高で慎重な見方が強く、08年3月期通期は7%増益にとどまりそう。
増益幅が縮小した最大の要因はこれまで収益拡大を支えてきた電機業界。
前年同期の67%増から一転、3%減益となった。単価下落で薄型テレビ事業の収益性が低下したためだ。
11%の経常減益となったシャープは液晶テレビなどのAV(音響・映像)通信機器事業が約2割減益。
大画面シフトが進まず、単価下落に歯止めが掛からなかった。
船井電機も6割の経常減益。北米で液晶テレビの価格下落が加速、原材料のパネル不足も響いた。
「販価下落が激しく液晶テレビ事業はどの社とも厳しいのでは」(中島義雄副社長)。
松下電器産業は北米での激しい競争にさらされ、薄型テレビのうちプラズマの販売台数が
計画を2割強下回った。
ソース
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20071127c6b2702527.html