大阪の出版社が、70代をターゲットにした情報誌「ななじゅうまる」
(210円)を発刊した。「はやりの『団塊世代』だけでなく、戦後の日本を
支えた70代にこそ残りの人生を楽しんでほしい」。こんな思いを込めた。
出版したのは、タウン誌「ミーツ・リージョナル」の元編集者の中島さん(49)ら
がつくった出版社「140(いちよんまる)B」(大阪市北区)。昨年、高齢者用の
医療商品販売を手がける会社から、70代向け情報誌の共同出版を持ちかけられた。
対象の年齢が高すぎるのではないか。出版社歴23年の中島さんは、こんな不安を
抱えつつ、70代の知人らと意見を交わしてみると、これまでのシニア情報誌は
価格が高い海外旅行やレストラン、財テクなどを紹介したものが多く、身近な
生活情報にニーズがあることがわかった。
若いころに海外を飛び回った元商社員は「関西の肩のこらない食べ放題の店を
知りたい」と言い、元大学教授は「まだまだ学びたい」と大学や自治体の
市民向け講座について知りたがっていた。
70代の人々がもっと街に出れば、世の中ももっと元気になるはず--。
中島さんらはそう考えて出版を決め、先月中旬に第1号を出した。
表紙には「『年、とったもん勝ち』と笑える70代に」というメッセージを載せた。
メーンの特集はバリアフリーに配慮したり、こだわりの古書や専門書を置いたり
している京阪神の書店を取り上げた。会社の同僚らとオフィス街や繁華街の店に
繰り出した現役時代を思い出してもらおうと、「大阪・本町のうどんすき」
「神戸・新開地のハイシライス」を紹介する飲食店特集も組んだ。
中島さんは「前向きに生きる70代への尊敬の気持ちを込めた『応援本』でも
あります」と話す。近畿地方の書店で注文でき、問い合わせは140B
(TELはソース参照)。
ソースは
http://www.asahi.com/culture/update/1124/OSK200711240085.html 依頼を受けてたてました。