「エー! これが同一人物なの」というほど、中高年男性を魅力的に“変身”させる
「パーソナルスタイリスト」が注目されている。
服装や髪形などのスタイリングを行う個人向けコンサルティングサービスだ。
米国ではすでに職業として確立しているが、日本でも専門家が相次ぎ登場し、
政治家や企業幹部、セールスマンなどの顧客を増やしている。
「モテオヤジ」や「チョイ不良(ワル)オヤジ」という言葉がはやり、おしゃれに気を使う中高年は
「仕事もできる」といわんばかりの昨今の風潮。このため、自分の外見が他人に与えるイメージを、
戦略的にマネジメントしようとする男性が増え始めている。
ただ、最新ファッションを調べたり、似合うかどうか悩んだり、買い物にいったりと、
おしゃれには手間も時間もかかる。下手に着飾って失敗する中高年男性も多い。
そこでパーソナルスタイリストがファッション全般のアドバイスを行うというわけだ。
≪話し方まで指南≫
大手化粧品会社で営業担当役員を務めていた唐澤理恵社長率いるパーソナルデザイン
(東京都港区)は、その先駆け。容姿だけではなく、話し方、立ち居振る舞いなどについても
各専門家がコンサルティングするサービスを展開してきた。
これまでに約1000人を“変身”させ、その8割近くが男性だ。
唐澤社長によると、「2000年の起業当時は“外見プロデュース”という概念やサービスはまだマイナー。
日本ではほとんど理解されていなかった」。だが、政財界のVIPから利用が広がり、
クールビズの流行や「LEON(レオン)」(主婦と生活社)など男性雑誌で“チョイ不良オヤジ”が
もてはやされるようになったことで、4年ほど前から認知されるようになったという。
今月上旬には、「マイフェアオヤジ」と名付けたSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を
立ち上げた。入会した男性会員に対し、サポーターと呼ばれる女性会員が、外見や内面、
女性にウケる贈り物まで、さまざまなアドバイスを提供する。
インターネット上のサイトで「女が男を磨きあげる」という仕組みだ。
サポーターになるには2時間の実地研修と面接が必要で、OLや主婦のほかスタイリストやソムリエ、
茶道家、時計職人、ブランド紳士服の販売員など、第一線で働く女性がそろい、男性からの質問に答える。
男性会員の利用料は30日間630円で、女性会員は無料。男性は専用の仮想通貨「MF(マイフェア)ポイント」を購入し、
それを使ってアドバイスを求める。女性はためたポイントの現金化もでき、「堂々と楽しくモテオヤジを目指す、
ポジティブな大人が集うコミュニティーに育てたい」(唐澤社長)という。
現在会員数はまだ約100人程度だが、5年後には10万人の男性会員と1万人のサポーターを見込む。
同社はさらに、「男のための『印象力』アップ講座」を12月に開催。
来年3月には、エステ機能も取り入れてヘアやネイルまで総合プロデュースする男性専用スタジオを
都内に開設する予定だ。
ソース(
>>2以下に続きます)
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200711250002a.nwc