トヨタグループのアイシン精機(愛知県刈谷市)は、全世界に展開できる
高効率な生産手法の開発や、それを担う人材育成の中核拠点「生産技術センター」
を、本社隣接地に新設した。2010年までに、生産設備の開発期間を半分に
減らすことなどを通じ、この分野での生産性を2倍にすることを目指す。
来月5日の開所式に先立って、19日、施設を報道関係者に公開した。
完成した生産技術センターは、地上7階建てで、延べ床面積は3万7250平方メートル。
生産手法の開発、設備の設計、実機での効果検証などの機能を集約した。
550人の体制(来年1月時点)でスタートし、2-3年後に800-1000人にまで
増強する計画だ。投資額は10年までに100億円程度を見込んでいる。
生産技術は、研究開発した製品を実際に量産化するための技術で、品質向上や
コスト削減を進める上で、重要な役割を持つ。自動車の性能向上で部品メーカーの
役割は年々大きくなっており、「生産技術が強くないといいモノはできない。
ダントツの生産技術をどうしても持ちたい」(山内康仁社長)と、大型投資に
踏み切った。
背景には、すでにアイシングループ全体で世界59拠点を展開するなど、海外生産の
急拡大がある。モノ作り経験の蓄積が少なく、保守点検体制も不十分な
海外拠点では、「シンプル・スリムな設備」(山内社長)が強く求められており、
生産技術センターで集中的に新手法を確立し、世界各地の拠点に速やかに
展開する体制を整える。
また、「モノづくりの力」を強化するため、研修機能も重視した。若手を中心に
年々、IT(情報技術)に頼る傾向が強まっているが、センター内に「ものづくり
原点工房」を設け、実際に機器を目で見て、触って動かすなど、五感を駆使した
新人研修を行う。手作業での製図で問題点を発見しやすいようにするなど、
基本技能を徹底する。
ソースは
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei071120_1.htm アイシン精機
http://www.aisin.co.jp/ 会社情報・株価
http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?nik_code=0001387 依頼を受けてたてました。