米オンライン旅行会社の売り上げは今年、2けた台で伸びるものの、オンラインで
旅行を予約する人は2005年から9%減少するとの予想を、フォレスター・リサーチ
がこのほど発表した。ネット予約数が減少するのは、10年前の調査開始以来初めて
だという。
ニューヨーク・タイムズによると、旅行コンサルタント会社フォーカス・ライトの
調査でも、インターネットが使える旅行者のうち「いつもオンラインで予約する」
という人の割合が05年の68%から06年末には62%に減り、「いつもネット以外の
方法で予約」が25%から31%に増えている。
売り上げが増えたのはオンライン利用者の支出が増えているためで、フォレスター
調査によると個人単価は今年、05年比で平均50%増加している。しかし、同社
アナリストのヘンリー・ハーテベルト氏は、「顧客ベースが縮小する会社は、
業界に根ざす長年の課題を解決しない限りいずれ衰える」と警告する。
業界の課題とは、オンライン予約が、利用者が希望する日程と目的地を入力し、
予算と必要に合う旅程があるかどうか探すだけという10年前と変わらない仕組みで
成り立っていることにある。ハーテベルト氏は、「オンライン方式を導入した
旅行会社や航空会社、ホテル、レンタカー会社は、消費者によってさまざまな予算や
興味、居住地などを考慮して検索システムを構築しなければならないのに何もして
いない。小売業界とは大違いだ」と厳しく批判する。
そんな中、トラベロシティが最近、自動車旅行を計画する人向けに、興味の対象や
希望に合わせて地図、道順、観光アトラクション、ホテルなどの情報を盛り込んだ
旅程を提供する技術を導入した。「お好み検索」を可能にするこの技術
「ロードトリップ・ウィザード」を開発したのは、ハイテクや旅行業界の経験者らが
立ち上げたレジャーロジックス(テキサス州サウスレイク)。
また、オービッツも車の旅行者や家族旅行者向けサービスを新設したほか、
エクスペディアもビジネス客か家族旅行かを推測して推薦するホテルを変えるなど
予約システムの多用化を図っている。
ソースは
http://www.usfl.com/Daily/News/07/11/1107_021.asp 依頼を受けてたてました。