ペットをめぐる関連ビジネスが活況を呈している。
最近はペットフードなどの高額商品に人気が集まっているほか、
“健康や美容”分野を中心に新しいサービスや商品が続々と登場している。
ペットを家族とみなし、癒やしを求める傾向が、消費者の財布のひもを緩めている。
≪ドッグのドック≫
東京都内のインターネット関連企業に勤める横尾志央さん(30)は、仕事を終えると
ほとんどどこへも寄らず、独り暮らしの自宅へ帰る。
飼い主を待つミニチュアダックスフントに“会いたい”からだ。
犬の体調に気遣い夏場はエアコンをかけ、仕事がどんなに忙しくても朝晩の散歩を欠かさない。
「愛犬のしつけと健康の費用は惜しまない」と横尾さん。月6万〜7万円はかけるという。
犬の健康維持に徹底してこだわっているだけに、ビタミンを壊さない
特殊な冷凍法を用いたチキンとサーモンの混ぜ肉(454グラム4950円)など、
高額商品もそろえている。
小網園子店舗支援本部長は「今年3月の開店以来、リピーターが増え、
店の売り上げは伸びている」と好調なスタートに胸をなで下ろす。
ミッドタウン店の1年前に同世田谷区でオープンした1号店は、すでに単月黒字化した。
≪“室内犬”が人気≫
民間シンクタンクの富士経済は、ペット関連商品の今年の市場規模を4年前に比べ
約230億円多い、約3842億円と予測している。
ペット業界に詳しい、いちよし経済研究所の鮫島誠一郎主任研究員は、
「ペットの数はさほど変わっていないが、最近はトイプードルなど小型の“室内犬”が人気。
飼い主がペットを家族とみて、(1頭あたりの)支出を増やしている」と分析する。
子供のいない若い世代や、子供が独立した団塊世代が、生活を豊かにするためにペットを飼う例が少なくない。
仏ペットフード会社のロイヤルカナンは、今月20日にドライキャットフード3種類を発売する。
300グラム588円(希望小売価格)と、一般向けとしてはやや高いが、発売の背景には
消費者が高額商品を求めているとの読みがある。
マニキュア、エクステンション(つけ毛)、ミストサウナ、コタツに車椅子(いす)…。すべてペット用の商品だ。
ソース(
>>2以下に続きます)
http://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200711060003o.nwc