【企業】新日本石油（ENEOS）の中間決算…大幅増益、純利益848億円[10/31]

仮にもし便乗値上げしていなかったとしても、
新日石の利益が会計上伸びる理由を理解している人が少ないので書いておく。

2007年のように原油価格が右肩上がりのトレンドだと、
期首在庫は前期の安い価格で計算され、当期仕入は当期の高い価格で計算される。
新日石では売上原価と期末在庫は総平均法で計算するので、両者には期首在庫の安い価格が混入する。

ここで、当期の売上高は当期仕入に値入して単価が決められるので、
仮にまったく便乗値上げせずに毎期同じ値入額であっても、
新しい価格が反映した売上高と古い価格も混入した売上原価が対応するため、
売上数量の大きな減少がなければ、当然に利益は増加する。
この売上原価の低減による利益の押し上げ効果が在庫評価益。
原油価格が下落すると逆の現象（在庫評価損）により売上原価が増加し利益は減少する。

新日石の石油精製・販売部門の在庫評価益を除く営業利益の推移　
（）内は在庫評価益も含む営業利益

2005年3月期　1,003億円（1,610億円）
2006年3月期　308億円（1,972億円）
2007年3月期　385億円（293億円）
2008年3月期中間 0億円（772億円）

>>468
あれ？スレタイでは848億円なんだけど。。。

>>469
468は石油精製・販売部門だけの営業利益
スレタイの数字は会社全体の数字で、しかも当期純利益