信越放送(SBC)は30日、長野市吉田の旧社屋跡地を、家電量販店最大手の
ヤマダ電機(前橋市)に貸し出すことを明らかにした。同社は、来年12月初め
までに県内14カ所目となる、売り場面積計8000平方メートルの大規模店舗を
出店する。SBCと、跡地の一部を所有する地権者、ヤマダ電機の3者は同日、
最長20年の借地権を設定した予約契約を結んだ。
SBCは昨年9月、同市問御所町に本社を移転。跡地は当初、売却する方針で
公共施設や大学などの誘致を目指した。しかし、複数あった売却交渉がまとまらず
賃貸する方針に変更し、ヤマダ電機を含む民間企業と交渉していた。
SBCの中島克彦常務は取材に対し、「ヤマダ電機は集客力が大きく、強い出店の
意思を示した。地域に人や車の流れを呼び戻すには何が効果的かを判断した」と
説明。2009年2月に近くのジャスコ長野店が改築を終えてオープンすること
から、相乗効果も見込めるとの認識を示した。
跡地は東西に走る市道(SBC通り)を挟んで計1万4500平方メートル。
ヤマダ電機は市道の南側に鉄骨4階建ての建物を建設し、2階と3階を売り場に
するほか、市道の北側と合わせ500台余の駐車場を設ける。同社は今後、大規模
小売店舗立地法(大店立地法)に基づく手続きを進める。
同社の店舗では、長野市のテックランド長野南店(売り場面積計4900平方
メートル)を抜き県内最大。ことし3月に北越ケーズ(新潟市)が長野市に
オープンしたケーズデンキ長野本店(同6600平方メートル)も上回る。
ヤマダ電機は家電品以外も販売する店を展開しており、新店舗でも玩具、
ブランド品、カー用品などの取り扱いを検討するという。同社経営企画室は
「それぞれの商圏に合わせた品ぞろえとし、客の利便性を高めたい」としている。
跡地への家電量販店の出店には地元地区や県電機商業組合長野支部などが反対して
きた。長野市企画課は「設計などに地元の要望があれば、ヤマダ側に伝えるなどの
努力はしていきたい」としている。
ソースは
http://www.shinmai.co.jp/news/20071031/KT071030BSI090016000022.htm 依頼を受けてたてました。