これまでにも世界市場への積極的なアピールをしてきた韓国発のWiBro。10月中旬には
IMT-2000規格として認定されるなど勢いにのっているが、このたびロシアでも採用
されることとなった。
韓国政府の情報通信部の長官であるユ・ヨンファンはロシアを訪問し、ロシア情報通信部
の長官であるLeonid Lejman(レオニド・レマン)と会談を行った。韓国側はこの場で
ロシアにおける情報センターの構築や租税関連業務の情報化、住民登録の電子化といった、
電子政府分野に関して協力する契約(MOU)を提案。ロシアがこれを受け入れる姿勢を
示したことで、論議および検討した後、MOUを締結することで合意した。
ロシアでは2010年までに5億米ドル(約570億8,999万円/1円=114.18ドル)を投入し、
電子政府の構築を行う予定だという。
こうした事情もあり、ロシア側では10月にITU(国際電気通信連合)にIMT-2000の
国際標準として認められたWiBro(Mobile WiMAX)に、とくに強い関心を示して
いるようだ。ロシアでは今後、Mobile WiMAXの試験事業に関して、両国の事業者が
協力を行っていければとの希望を表明。韓国でもこれに対し、WiBro導入に対する
技術協力を積極的に行う意向を示したことで、ロシアにおけるWiBro導入の可能性が
大きく膨らんだ。
さらに両国では、インターネットを利用した光ファイバ網によるネットワーク構築の
ため、韓国電子通信研究院と、ロシアの国営通信研究所であるLONIIS間で共同研究開発を
行うことや、韓国の通信会社KTが持分の80%を保有する通信会社のNTCに対し、2Gの
周波数を追加割り当てするといった項目について、お互いに肯定的な意思を確認した。
この後、ユ長官はウズベキスタンも訪問。ここではWiBro導入を積極的に進めるという
内容の「両国間の互恵的なWiBro協力議題」を合意するに至った。
情報通信部では「WiBroがこれらの地域に進出するのは時間の問題」であるとしており、
ロシアのウズベキスタン進出は、ほぼ確実な状態であることを明らかにした。
WiBroがIMT-2000として認められた際、韓国では今後さらに多くの国がWiBroを導入
するだろうと期待感を表明した。こうした期待通り、さっそくロシアが導入意思を示した。
国際標準となったWiBroは、今後も広がりを見せていきそうだ。
ソースは
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/10/29/018/index.html Wikipediaから一部抜粋。『WiBro』
http://ja.wikipedia.org/wiki/WiBro WiMAXを基礎に規格を拡張した、大韓民国独自の無線アクセスの一種。高速な通信が
可能。
大韓民国で従来使用されていた2.3GHz帯(加入者無線用)の使用率が低下していた為、
それを高速通信LAN用に再割当することとした。 もう一つの理由としては、IT839戦略の
一環。海外企業に依存している移動通信分野でのチップにおいて「国内企業の国際競争力
を高めるため」といわれている。
依頼を受けてたてました。