【企業統治】赤福・白い恋人・比内鶏・ミートホープ 同族・ワンマン経営で広がる経営の歪み[10/24]
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昼行燈φ ★:
赤福 白い恋人 比内鶏…同族・ワンマンでひずみ
食品偽装 法令順守置き去り
地方の名産食品に消費・賞味期限や肉の種類などの表示偽装が頻発している問題で、老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)と
食品加工・製造会社「比内鶏」(秋田県大館市)は22日、それぞれ記者会見した。
牛肉ミンチの「ミートホープ」やチョコレート菓子の「白い恋人」などに続く食品メーカーの不祥事。
いずれも、十分な生産体制やコンプライアンス(法令順守)精神を置き去りにして業容拡大を図った同族、ワンマン経営という共通点がある。
「赤福餅」の売れ残り商品の消費期限を改ざんしていた赤福(三重県伊勢市)の浜田典保社長は22日、三重県内で記者会見し、社内調査の結果を明らかにした。
浜田社長は「たった一つの商品だけをこの300年作ってきた。その誇りとプライドを持ち、過去のすべてを否定することができなかった」と述べ、
創業300年という老舗の看板に頼り、同族経営の中で自浄能力が欠如していたことをうかがわせた。
調査にあたっている農林水産省は、製造年月日を偽ったのは、販売地域が名古屋や大阪方面へ拡大し、製造が間に合わず「欠品」となることを避けるためだったと見ている。
記者会見では、改ざんの経緯について中村勇取締役が「長年の習慣で行われていた。やめなさい、という指示は出したが、社長には報告していなかった」と話し、顔を赤くしてうつむく場面もあった。
今回発覚した不祥事の背景には、典型的な「同族企業」で、不正行為をただす現場からの声がトップに伝わりにくい企業体質となっていたことがあるとの指摘も出ている。
赤福は1707年に創業、伊勢神宮とともに伊勢土産として発展した。トップは歴代、創業家の浜田一族が務め、現在の浜田社長は11代目。役員も親族がほとんどを占める。
浜田社長は「できるだけオープンな経営をしていきたいと思ってきたが、結果的には、なかなか報告が届かなかったことは事実」と認めたものの、
自ら辞任するかどうかについては明言しなかった。