【景況】英国に景気低迷の影　サブプライムの余波受け、政府が成長見通しを下方修正［07/10/16］

[1/2]
米国時間2007年10月9日更新

ついに、その時がやってきたのだろうか--。

金融市場における世界的な信用収縮や、1860年代以来初めてとなる住宅金融大手
ノーザン・ロック（NRK.L）の取りつけ騒動に大きく揺らいだ英国に、より広範な
景気減速の兆しが見え始めている。問題は英国国内の雇用や所得への影響に
とどまらない。欧州屈指の成長力を誇る経済大国の減速は、欧州大陸全体に波及
するだろう。

アリスター・ダーリング英財務相は10月9日、2008年のGDP（国内総生産）成長率の
政府見通しを、当初予測の2.5-3.0%から2.0ー2.5%へと下方修正した。多くの
民間アナリストは、もっと悲観的だ。米投資銀行のゴールドマン・サックス（GS）は
2008年の成長率予測を、当初予測の2.4%から1.9%へ引き下げている。

■働けど働けど、豊かにならない生活
同時に、英国の製造業には、原材料費の高騰という新たな問題が浮上している。
成長鈍化と物価高騰というダブルショックにより、英中央銀行のイングランド銀行は
難しい選択を迫られるだろう。イングランド銀は2006年8月以降、政策金利を
段階的に1.25%引き上げてきた（現在は5.75%）。それが今、インフレ率を
押し上げるリスクを冒してでも、経済成長を刺激するために利下げせざるを得なくなる
かもしれない。

一連の事態は折り悪く、英国の可処分所得が大きく減る最中の出来事である。
比較購買サイト「uSwitch（SSP、ユースイッチ）」が最近発表したリポートに
よれば、現在、英国の可処分所得は1997年以来の低い水準にある。

英コンサルティング会社リサーチ・インサイトが手がけたこの調査結果によれば、
過去10年間で、総世帯収入に占める可処分所得の割合は35％から33％へ低下する一方、
社会保険料や税金が急増した。

ユースイッチのパーソナルファイナンスの専門家であるマイク・ネーラー氏は言う。
「我々の給料は増えているかもしれないが、税金や様々な請求書の支払い、そのほかの
生活費の出費はもっと急速に増えている。以前より一生懸命働いても、生活は全く楽に
ならない。ただ現状を維持するために、必死に走っているようなものだ」。

■米サブプライムローン問題の犠牲者は増えるばかり
英経済が米サブプライムローン（信用力の低い個人向けの住宅融資）問題の副次的影響
に苦しむ中で、将来に不安を覚える英国の消費者にとっては、辛いニュースである。

英国のGDPの30%を占める巨大な金融・ビジネスサービス産業は、調整に向けて
動き出した。英国の民間調査機関、CEBR（経済ビジネスリサーチセンター）は、
ロンドンの金融セクターで来年6500人の雇用が失われると試算している。この数字は、
今年新たに雇用された1万1000人とは対照的で、1998年以降、約20%で推移してきた
金融セクターの雇用成長率をはるかに下回る。

欧州の中で米国と最も密接な関係にある英国経済は、欧州大陸のどの国よりも大きく
米国の住宅ローン破綻による打撃を受けた。しかし、英国で信用収縮が進み、
住宅市場が停滞するにつれて、痛みは大陸にも飛び火している。

続きます。ソースは
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071016/137605/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071016/137605/?P=2

-続きです-
[2/2]
スイスのUBS（UBS）やドイツ銀行（DB）などが計上したサブプライムローン関連の
評価損は、欧州の金融セクターを震撼させている。同様に、スペインやアイルランド
では2ケタに達していた欧州の住宅価格上昇は、個人向け融資のコストが上がったため
に、勢いが止まったようだ。

ロンドンに本拠を置くロンバート・ストリート・リサーチのシニアエコノミストである
マイケル・テーラー氏は、「個人消費の伸びに陰りが見えるのは間違いない。実質所得
に大幅な改善が見られないため、個人が融資を受けようとする額が限られる」と分析
する。

英国の住宅市場の停滞も状況を悪化させる。英住宅金融大手のハリファックス
（HBOS.L）によれば、ローンの承認率が前年比で9％下落したため、不動産価格は
9月に0.6%下落し、平均価格が40万2657ドルまで落ち込んだ。住宅価格の上昇率
も、2007年第3四半期は1%に届かなかった（第2四半期は2.3%だった）。

■英中央銀行は利下げへ
打撃を受けているのは、消費者と不動産市場だけではない。英政府統計局の
インフレ統計によれば、製造業者の原材料コストは今年9月、前年同月比で6.4%
上昇した。アナリスト予想の2倍に上り、ここ2年間にはなかった急上昇である。
8月の原材料コストの上昇率はわずか0.7%だったことから、物価がこの1カ月で
急騰したことが分かる。

最近の不安定な金融情勢から立ち直ろうとする英経済にとって、こうした物価高と
個人消費の減少は大きな問題となる。アナリストの間では、イングランド銀行が来年、
0.25〜0.75％の利下げに踏み切るとの観測が広がっている。米証券大手のモルガン
・スタンレー（MS）は、利下げは個人消費の回復に一役買うと同時に、なお神経質な
株式市場と短期金融市場に十分な資本を注入することになると主張している。

専門家の多くは、英経済の長期的な成長には驚くほどの自信を持っている。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（RBS.L）のシニアエコノミストである
デビッド・フェントン氏は、「輸出の伸びが投資と個人消費の低下を相殺しており、
英国のファンダメンタルズ（経済の基礎的条件）はまだ強固だ」と話す。
「米サブプライムローンのような問題に全く影響されないということはあり得ない。
しかし、英経済は堅調で、2009年までには劇的に回復するはずだ」。

なるほど、そうかもしれない。だが、今の停滞状況がいつまで続くのかは、米経済の
情勢や中国経済の成長など、多くの外的要因に左右される。いずれにせよ、回復が
見て取れるようになるまでは、英経済には少々辛い調整時期が続きそうだ。

-以上です-
依頼を受けてたてました。

それにしても日本よりもずっと強そうなこと・・・

某民族にシティと深層部とを支配されている国は脆弱さを常に糊塗している

万年不景気の日本よりはマシだろw

サブプライムの主要貸出先は欧米の銀行だからな。

これで、すごい勢いでユーロ高も解消されるだろう。

さすがにアメリカみたくインチキできないもんな
おそらくやばいのはアメリカより欧州の方だし

働いても豊かにならないって節約しろよｗ

イギリスはどうやって金融だけで食っているのでしょうか
経済学の教授も不思議がっていました

インド人のつくった布を、インド人につくらせます
インド人から販売権を安く買って、イギリスでは高くほかにうりつけます
インド人が販売しようとしても薬剤汚染で売ることができません
　
これがロンダリングです

>>9
日本だって一番給料がいいのは金融業じゃん。

>働けど働けど、豊かにならない生活

これに関しては、日本は一歩先を行っているな。
日本じゃ働けど働けど、給料は下がっているからな（ｗ

>>11
マスコミなんぞカスだ

>>9

とにかく日本の経済学は死んだ

イギリスはいつも好景気。時々不景気

日本はいつも不景気。

でも陰湿な差別が少ないだけ日本の方が少しマシ

とは言っても悪名高い２ＣＨでは全く説得力無いな

>>9
欧州やアフリカという在野からいろいろ発掘してきてアジアやアメリカへのゲートウェイになっている
欧州企業がロンドンに本拠をうつして世界に勝負をかける光景がよく見られる
そこらへんから金の流れをつかんでもうけてる

＞11
業種別ならマスゴミだろ

職業別ではプロ野球選手になるが。