【コラム】お布施モデル、スポンサー・モデル:欧米音楽ビジネスモデルの変化が示すもの [07/10/15]

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1本多工務店φ ★
偶然ではあるが今月、2つの世界的に有名なロックバンドが、
音楽業界の伝統的なビジネスモデルを逸脱したやり方で新しいアルバムを発売する。
しかも、この2者が取った手法は、アプローチの仕方が全く正反対となっている。
ほかのメジャーアーティストもこうした動きに追随しようとしており、
必ずやほかのコンテンツやメディアにも波及するであろう。
そのとき、日本のコンテンツ・メディア業界は大丈夫であろうか。
(岸博幸の「メディア業界」改造計画)


■「ネット上のお布施」モデル

その一つは英国のレディオヘッド(Radiohead)というバンドである。
アーティストがアルバムを発売する場合、
通常はCDでもダウンロードでも当然値段が付けられていて、ユーザーはその値段を払って購入する。
しかし、レディオヘッドは、10月10日に発売した新しいアルバムのダウンロードの値段を設定せず、
ユーザーが自分で決められるというアプローチを取った
(CDでの販売については、ボックスセットで40ポンドと値段が設定されている)。
ユーザーが自分で払いたいと思った金額を払えばいいので、
1ポンドでも100ポンドでも、同じ音楽を購入できるのである。

欧米の美術館には、ニューヨークのメトロポリタン美術館に代表されるように、
入館料の目安はあるが個々の入場者が払う額は自分で決められるという例が散見される。
お金のない学生は1ドルでもいいし、お金持ちで美術が好きな人は100ドルを払うかもしれない。
今回のレディオヘッドのやり方は、これとほぼ同じであり、
日本で近い例を考えると「お布施」が最もぴったり来るであろうか。


■スポンサー・モデル

もう一つは米国の国民的な人気バンドのイーグルス(Eagles)である。
ただ、イーグルスの試みはレディオヘッドと正反対だ。
イーグルスの新しいアルバムは10月30日に発売されるが、
米国内では、CDとダウンロードの双方とも、米国最大の小売りチェーンであるウォルマート・ストアーズが独占的に発売する。
ちなみに、値段は、CDで11.88ドル、デジタルダウンロードで10.88ドルである。

普通、欲しいCDはどこのCDショップでも売っているし、ダウンロードも様々なサイトからできる。
イーグルスは、そうしたやり方に背を向けてウォルマートとスポンサー契約を結び、
(イーグルスの公式サイト以外では)ウォルマートのみがアルバムを独占的に売ることになったのである。

こうした販売方法を取るに至った理由は明らかにされていないが、
容易に推測できるのは、CD売り上げの急激な減少によりアーティスト自身の収入も下落するなかで、
企業からのスポンサー収入を頼りにした、という側面もあるだろう
(ちなみに、ウォルマートは米国の音楽業界で評判の悪い小売りであることを考えると、ある意味で英断である)。

いまやウォルマートは米国の音楽小売り市場で最大のシェアを誇る。
設定された価格は通常のアルバムより安めであり、きっと店内の音楽コーナーで一番良いところに陳列されるであろうが、
それだけで通常の売り方より多額のアルバム収入が保証されるとは思えない。
スポンサー料が多額だからこそ、イーグルスにとってメリットのある契約になったのではないだろうか。

>>2に続く

ソース:IT-PLUS
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000015102007
2本多工務店φ ★:2007/10/16(火) 01:38:32 ID:???
>>1の続き

■着々と進む音楽のビジネスモデルの多様化

このように、レディオヘッドとイーグルスは、新しいアルバムを売る方法として全く対極に位置するアプローチを採用した。
前者は、ネットを通じて一般大衆の良心を頼り、後者は特定企業のスポンサーの力を頼った。
重要なのは、どちらが正しいかを占うのではなく、どちらも正解であると考えることではないか。
ネットの普及と違法コピーの横行により、アーティストの収入が激減するなかで、それを補う手段は一つではないはずだからである。

実は音楽業界では今年に入ってから、メジャーなアーティストほど、こうした新しい取り組みに挑戦している。
3月には、元ビートルズのポール・マッカートニーが、スターバックスが立ち上げた新たな音楽レーベルと契約した。
スターバックスと音楽のコラボレーションによる相乗効果を期待してのことだろう。
また、7月にプリンスが新しいアルバムを発表した際、
英国で、小売店の猛反発を無視して「デイリーメール」というタブロイド紙の日曜版に無料でCDを同封した。

さらに、先週末米国で報道されたが、マドンナが近いうちに所属するレコード会社を離れ、
ライブ・ネーションというコンサート・プロモーターと、
コンサート以外にアルバム、グッズなども含む広範囲なパートナーシップ契約を1億2000万ドルで結ぶようである。
加えて言えば、オアシス、ジャミロクワイ、マッドネスといったメジャーアーティストも
レディオヘッドと同じアプローチを取るのでは、とも噂されている。


■音楽の変化はコンテンツ・メディアの変化の先駆け

このような現象をどう理解すべきか。
私は以下のように捉えている。
音楽は、市場規模の小ささやデジタルデータの容量の軽さ、さらにはユーザーにとっての身近さから、
コンテンツやメディアの中で、ネットやデジタルなどの環境変化の影響が最も早く現れる分野である。
その音楽のビジネスモデルがこのように様々な方向に進化・多様化し始めたということは、
いずれ映像コンテンツやメディアも同じ体験をせざるを得ないのである。

つまり、音楽産業でのビジネスモデルの進化・多様化は、
コンテンツ・メディア産業全般にとって対岸の火事ではなく、
自分たちがいずれたどるであろう未来を示す先駆けなのである。
音楽業界での動きをふまえ、自らのビジネスモデルを変革させていかない限り、
コンテンツやメディアはいま以上の繁栄を享受できないのではないか。

特に日本のメディアやコンテンツは、様々な要因から、欧米以上に守られた業界であった。
しかし、技術進歩、規制緩和やグローバル化の波のなかで、過去のように守られ続けることはあり得ない。
欧米の音楽業界での動きを注視しつつ、近い将来に備えた準備を始める時期に来ているのではないだろうか。
3名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 01:50:04 ID:0zEKgJPm
だから音楽で金儲けしようとか考えるのもうやめろよ
4名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 01:50:55 ID:elJ/Rw08

皿皿皿皿皿
三     |
三 /  \
C  ・  ・
     ○ |
 \    〆   余裕の2GETや、3やったら切腹したるでw
 ●\__|
  ●   ●
   ●●●
5名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 01:54:52 ID:J95IB40a
>>1
マルマルコピー長すぎ

日本のサラリーマン音楽家は仲介業者と一緒に沈んで下さい
6名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 03:16:49 ID:+A8gEDbi
radioheadは普通に日本からでも買えます。

たとえ一ペンスしか払わなくっても大丈夫。
私は2ポンド。20倍貢献かと思うと鼻が高い?

ちなみにこれプラス、カード会社には45ペンス取られる。
7名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 03:19:13 ID:8pO/epyM
可愛い女の子の店員さんがいるコンビニで、コンドームを1箱レジに置いて俺が
「これと、あと、フランクフルト一つください」と言う。
店員さんがフランクフルトを持ってきたときに
「すいません、さっき僕はフライドチキン一つって言ったんですが・・・」
「あ、ゴメンなさい、まちがえちゃいました☆ >_<」
「いいよ、いいよ。想像しちゃうよね^^;;」
8名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 04:04:38 ID:wWa9wXbZ
コピーできるものには1銭たりともはらわねぇ、ならキミらが金を払えるコンテンツってなんなんだ?
携帯のパケ代だけか。
9名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 04:40:33 ID:XgnxkDLk
いまさらどう足掻こうと、もう手遅れだよ
10名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 05:57:36 ID:1QEvVc4Q
ウォルマート、イーグルス陣営キモイ
和田アキコとかみのもんたの匂いがする
ブッシュみたいに戦争が好きな保守派の米国人の香りがする
11名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 06:05:56 ID:DvSXi/sn
一方日本はカルト宗教とコネでミュージシャン芸人を持ち上げた
12名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 09:51:16 ID:qj1P5eZJ
音楽活動に対して前者は寄付を募り
後者はパトロンを付けただけ
多売戦略が通用しなくなって
古くからある手法に戻っただけでね?
13名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 11:18:57 ID:HvaWHuY/
ターゲット(アメリカの小売り量販店、ヲルマートほどデカくない)でも、
ターゲット限定ボーナストラック付きCDが売られてたな。
日本でもタワレコあたりが限定CDをおまけに付けてるけど、
ターゲットのそれは本当に商品のCDに1曲多く入ってた。
14名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 11:43:09 ID:5rOuujxQ
売れていない曲、売れている曲
いい曲、悪い曲
全部0.99ドルとかいう売り方は
音楽家を馬鹿にしている
15名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 11:47:32 ID:L3qY8Zyh
著作権期間一つ取ってみても
残り40年ある著作物と残り3日しかない著作物では
価格が違って当然なのに、今の仕組みでは値段が変わらない

そのせいで「著作権期間を延ばさないと
急に収入がなくなるので
生活が苦しい」とかいう遺族が現れてしまう

毎年毎年、価格が下がっていくのが正しい

著作物にも
金融でいう「オプション」のように
残り期間・人気などを入れて「公平に」価格を形成する方法を
導入すべきだ
16名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 11:58:35 ID:DvSXi/sn
打ち込みと生録が同じ値段なのは誰の陰謀だよ
17名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 14:38:55 ID:y9Y7J0qA
一方日本の歌手はジャケ違いの複数枚同時発売で信者にお布施を要求した
18名刺は切らしておりまして:2007/10/16(火) 17:03:51 ID:V/CemlQ7
こんなの日本でも昔からやってるじゃん
インディーズ系は良くあることだし
専売店があるのもある
ネット上ならなおさらでしょ。フリーソフトみたいに、気に入ったら金払ってねって感じだし
でも上手くいかないよ
19名刺は切らしておりまして
托鉢式にしないか?

自分の曲や歌が聞こえてくる家を訪問して金をせびるんだよ。
本人が玄関に現れたら思わずいっぱい払っちまうぞ。
お茶とうなぎも出しちゃうぞ。泊まっていけと引き留めるかもしれないw