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人事プロフェッショナルの協会組織SHRM(Society of Human Resources Management)
が実施した2007年ES調査(SHRM''s 2007 Job Satisfaction Survey Report)は、
従業員の満足度に関するアンケート調査の詳細と結果分析を報告している。調査結果は、
経営幹部に提示する統計データとして人事戦略の実現に活用したり、従業員のニーズを
正しく把握して、給与、教育、福利厚生などの人事プログラムをデータに沿って修正する
目的でも有効だ。
アンケート調査は、一般従業員と人事担当者を対象に、従業員満足に影響を与えると
思われる22の項目について、1(まったく重要ではない)から5(非常に重要である)を
選択する形式。
■ESはなぜ重要か
自社に対する満足度の高い従業員は、離職する確率も低い。リテンション(人材維持)は
どこの企業でも主要な人事戦略のひとつなので、従業員の満足度、モチベーション向上に
関する情報は非常に重要だ。
人事担当者は、従業員が何を重要視しているかを正しく把握し、ニーズに合った
プログラムやサービスを構築・提供することが必要になる。また、現場の管理職や
経営幹部にESの重要性を説明し、職場の人間関係改善、労働環境改善など、
ES向上において管理職が果たす役割を理解してもらうことで、リテンション
・プログラムの強化を図ることが必要だ。
■高い従業員満足度
パーソネル・リーガル・アラートによると、調査に参加した従業員の79%が、現在の
仕事に満足していると回答、うち10人に4人は「非常に満足している」と答えており、
従業員の満足度は非常に高いということがわかった。特筆すべきポイントは、総体的な
従業員満足度に、企業の規模、業種、在職期間、年齢、性別による違いが見られなかった
ことだ。また、人事担当者で、従業員が「非常に満足している」と回答したのはわずか
14%で、実際の従業員満足度は、人事担当者の予想をはるかに上回る結果となった。
「非常に重要」な項目として従業員が選んだ上位5項目は、「給与・報酬」、
「福利厚生」、「ジョブセキュリティ(雇用保証、仕事の安定性)」、
「ワークライフ・バランス」、「経営上層部とのコミュニケーション」、となっている。
これに対し、人事担当者が選んだトップ5は、「直属上司との人間関係」、
「給与・報酬」、「業績・貢献に対する報奨」、「福利厚生」、
「経営上層部とのコミュニケーション」。
企業規模(従業員数)別に見ると、小企業に勤める従業員は「安全な労働環境」を、
中規模企業では「給与・報酬」、大企業の従業員は「健康/医療保険」をそれぞれ
最も重要な項目として挙げている。
性別では男性社員が「健康/医療保険」、女性社員が「安全な労働環境」を最重要項目に
挙げている。
従業員対象の調査で下位にランキングされた項目には、「ネットワーキング(18%)」、
「特定の仕事のためのトレーニング(27%)」、「キャリア・アドバンスメント
(昇進機会)」があった。
一方、人事担当者は、「ネットワーキング(14%)」、「仕事の多様性(16%)」、
「企業のビジネス・ゴールへの貢献(24%)」を下位にランキングしている。
続きます。ソースは
http://www.usfl.com/Daily/News/07/10/1005_030.asp?id=55578
■残業代が欲しい?今のキミに言えることですか?
・キミが経営者なら、今のキミをどう思うだろう?
我慢ができないと言うなら、それは絶対に我慢できないことなのか、社会的におかしいから我慢できないのか考えます。
例えば、入社後、営業に配属されたばかりのA君。夜の9時、10時まで残業をしていても残業手当が全然付かない。
それには納得がいかないと言うのです。
「納得がいかない理由は何?」
「だって、皆5時に終わって、その後は残業手当が付くじゃないですか」
「キミ、営業でお給料はいくらもらってるの?」
「19万円です」
「入社早々で19万とはすごいじゃない。キミの営業先の会社は日中に訪問できる会社かな?
営業時間が終わってからしか話ができないのではない?それなら、キミの営業訪問時間が遅くなるのは仕方がないことではないの。
経験ゼロで入社したばかりで、19万円の初任給なんてすごく高いほうだよ。キミ、営業で一件でも獲得した?まだ、見習いなんでしょう?
見習いの人間が会社の賃金体系がどうのこうのって言える?批判するのは簡単だよ。キミの労働に正当な評価がされていないなら言えるだろうけど、
そうでないなら言えないと思わない?」
そうすると黙る。若者達はものすごく権利主張はする。
「今のキミの段階で言える立場なのかな?」 「キミが経営者ならキミを雇うの?」 「キミが先輩ならキミをどう思うだろう?」
こういうことまで聞くと言葉が詰まります(このとき、もちろん問い詰めるような口調で聞きません)。
すると、ようやく理解できるのです。
■「我が子をニートから救う本 ニート或いはニートの予備軍の親たちへ」小島貴子 すばる舎 P147-148
小島貴子ブログ「Career Care キャリア徒然」
http://blog.careercare.jp/ 小島貴子プロフィール
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/supple/etc/profile.html 小島貴子・・・立教大学 大学教育開発・支援センターコオプ・コーディネーター
http://www.pref.saitama.lg.jp/room/hatsugen/taidan050731.html