吉野家ホールディングスは11日、8月連結中間決算を発表した。
「牛丼復活」の効果で売上高が前年同期比25%増の778億円、
営業利益は同4.3倍の43億円、当期利益は同4.9倍の11億円となった。
安部修仁社長は地域別価格の導入も検討するとした。
昨年の同時期は米国産牛肉の輸入停止で牛丼の販売がゼロだったが、
今年3月から1日13時間販売。吉野家の単体業績でみると、
売上高が前年同期比35%増の454億円、営業利益は同8.9倍の40億円だった。
ただ、輸入停止前の03年8月中間期には単体で70億円超の営業利益があり、
まだ完全には回復していない。24時間の販売を来年には再開したいと表明してきたが、
今のところ牛肉の調達状況に劇的な改善はなく「年末までにはっきりさせたい」としている。
同社は10月1日から持ち株会社制に移行し、「吉野家ディー・アンド・シー」から社名を変更。
日本マクドナルドなどが導入する地域別価格については、
安部社長は「体制も変え、全国同一の価格でないといけないという考えから転換した。
積極的に考える時期だ」として、検討を明らかにした。
朝日新聞
http://www.asahi.com/business/update/1011/TKY200710110392.html