スイスの大手銀行UBSグループが、日興プリンシパル・インベストメンツ(東京)が放出した
西武ホールディングス(HD、埼玉県所沢市)株式のうち、発行済み株式の約2%分を取得したことが
10日、関係者の話で分かった。
西武HDは、証券取引所への株式の再上場に向けて2009年度にも上場申請することを検討している。
再上場後に、外資系ファンドなどが大量に株式取得に乗り出すことを懸念。上場申請前に、中立的な
金融機関を中心に株保有を働きかけ、これまでにUBSのほか、農林中央金庫が4%、日本政策投資銀行が
2・5%、京浜急行電鉄は1・5%をそれぞれ取得した。
西武HDは、金融機関に株を保有してもらい、安定株主の拡大を目指す一方、京急とは東京・
品川地区の開発で連携を模索するなど事業面での協力についても検討する。
東京証券取引所に上場していた西武鉄道は、親会社コクドなどの持ち株比率を有価証券報告書に
虚偽記載していたことで、04年12月に上場廃止となった。
(共同)
▽News Source Chuunichi Web 中日新聞 2007年10月11日 01時59分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007101001000732.html ▽UBS Japan
http://www.ubs.com/japan/ ▽西武ホールディングス
http://www.seibu-group.co.jp/shd/