イオン、中国不動産大手と提携
2007.10.10 20:28
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071010/biz0710102029010-n1.htm スーパー最大手のイオンは10日、中国の不動産大手、上海上実との提携で基本合意したと発表した。
上海上実は不動産の保有規模で第2位。上海、青島など16カ所で大型の都市開発やニュータウン建設
を計画中で、そこにイオンが大型ショッピングセンター(SC)をオープンする。
提携に基づいて、イオンは約30のSC店をオープンする計画だ。上海上実がSCを建設、イオンモールが
一括リースする形をとり、スーパーのジャスコ、婦人服のタルボット、イオンファンタジーなどグループ各社
がテナントとして出店する。
グループの小売りノウハウの総力をあげ、平成24(2012)年に中国での売上高を19年度見通しの
約4・6倍にあたる6000億円、営業利益も7倍の350億円に伸ばし、小売市場が2けた成長する中国で、
先行する米ウォルマート・ストアーズや仏カルフールを追撃する考えだ。
イオンは青島や広州などで22店を出店しているが、24年にSCを含めて約5倍の100店舗に拡大する
戦略を打ち出していた。この計画を確実にするには「地元の不動産や事情に精通したパートナーと組むべきだ」
(岡田元也社長)と判断、上海上実に白羽の矢をたてた。
上海上実もレジャー施設を併設した中国にはないSCへのニーズが高まると判断、両社の思惑が一致した。