神戸製鋼所は冬季の連続運転時間が従来比約3倍の10時間以上を可能にした
空温式液化天然ガス(LNG)気化器を開発し、初号品を東邦ガスに納入した。
LNGを中継するサテライト基地向け装置で、ランニングコストも半分程度に抑える。
東邦ガスは計3基を年内に本格稼働する。
神鋼は今後、同気化器を大手都市ガス会社や一般企業向けに年間10基―20基の販売を目指す。
開発した気化器は1基の処理能力が毎時1トン。
気化器内の管が温度差により発生する歪(ひず)みが少なく、熱量変動もわずかで、
メンテナンスも容易。
気化器の蒸発部管内にアルミ素材棒を入れることで、
管内を通るLNGが均一に内表面を通過し効率を高めた。
伝熱管外表面に付着する霜も薄いパウダー状になり、自然通風で霜がとれる。
このため、霜の除去作業の回数を減らし、運転コスト低減につながる。
ソース
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0220071004007baaq.html