【金融/英国】ノーザン・ロック、転落の真相 住宅業界の期待の星がサブプライム禍の犠牲者に[07/10/01]
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やるっきゃ騎士φ ★:2007/10/01(月) 14:54:50 ID:???
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厳しい現実である。グローバルな金融システムに属する限り、市場のどこかで混乱が
生じれば、その影響から免れることはできない。
英住宅金融銀行のノーザン・ロック(NRK.L)は、ほんの先週(9月半ば)まで、活気を
取り戻しつつある英国北東部の誇りであり、英ビジネス界で急成長中の期待の星だった。
ニューカッスルに本拠を置くノーザン・ロックを急成長させたのは、がむしゃらに
突っ走ってきた若きCEO(最高経営責任者)アダム・J・アップルガース氏(45歳)で
ある。今年半ばの時点で、英住宅金融部門で第5位、新規融資におけるシェアは19%近く
に達していた。今年2月のピーク時には、時価総額が100億ドルを突破していた。
米格付け会社フィッチ・レーティングスのアナリスト、ゴードン・スコット氏(ロンドン)
は、「同規模の銀行の中では最優良」と評価していた。
■ローン証券に買い手がつかない!
だが、ノーザン・ロックと投資家にとっての良き時代は、突然、終わり迎えた。9月13日、
ノーザン・ロックが中央銀行のイングランド銀行(BOE)に緊急融資を依頼したという情報
が流れたのである。米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)危機の
影響を受け、資金繰りに行き詰ったためだ。
このニュースが引き金となって、まるで1920年代の大恐慌のような取り付け騒ぎが
始まった。ノーザン・ロックの75店舗の前で預金者が長蛇の列をなし、最終的には推計で
40億ドルの現金が引き出された。この騒ぎでノーザンの株価は急落し、たった2日間で
60%の大幅安となった。市場が早急に正常化しなければ、大手行への売却という最悪の
選択肢も現実味を帯びてくる。実際、米投資銀行メリルリンチ(MER)は、ノーザンに
対してそうした可能性を視野に入れた助言を始めている。
9月13日に英国政府が支援を決定したことで、ノーザンの破綻の影響が広まることは
少なくとも当面はないだろう。だが、投資家や潜在的な貸し手たちは一瞬にして、ノーザン
の成功のカギとなった“革新的な資金調達手法”に対する興味を失ってしまったのだ。
ノーザンは、住宅購入者に対する融資資金の4分の3以上を、住宅ローン担保証券(MBS)
などを国際市場に売り出すことで調達してきた。もはや、銀行も投資家もこういった商品
には手を出さない。
「率直に言って、8月9日を境に状況が一変してしまった」と、アップルガースCEOは
14日の投資家との電話会議で語った。
しかし、ノーザンが事態の深刻さに気づいたのは9月初旬になってからだった。新規の
ローン証券を発行して数十億ドルを調達しようとしたところ、ほとんど買い手が
つかなかったのだ。すぐに破綻する恐れがないうちに業績の下方修正を発表すべきだった。
そうせずに、支援を求め、見売り先まで探すという行動に出た。
続きます。ソースは
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070928/136283/ http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070928/136283/?P=2
-続きです-[2/3]
■イングランド銀行は動かず
ノーザン・ロックがイングランド銀行に接触したのは、9月10日の週の初めのことだ。
英大手銀行ロイズTSB(LLOY)は、ノーザンの買収に関心を示したが、価格面で
折り合いがつかなかった。ロイズはノーザン破綻の場合の政府保証を求めたが、
イングランド銀行はこれを拒否した。不適切な保護政策だと欧州連合(EU)から批判
されるのを恐れたとというのが業界関係者の見方だ。
しかも、ノーザン・ロックは、資金不足に直面した銀行のために用意されている
イングランド銀行の貸出制度の適用も受けられなかった。ノーザンの貸付状況は英銀平均
よりもはるかに健全だったが、イングランド銀行の資金援助規定では住宅ローンを担保と
して認めていなかったのだ。9月19日にこの規定は緩和されたが、ノーザンにとっては
遅すぎた。
「貸し出しを受けられていたら、ノーザン・ロックはもっと柔軟に対応できたかも
しれない」と、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズのアナリスト、リチャード
・バーンズ氏(ロンドン)は言う。
■英国も住宅ブーム、融資止まれば経済成長にブレーキ
結局、英国政府はノーザン・ロックの預金保証に応じたが、神経質になっている預金者を
完全に落ち着かせることはできていない。9月18日もロンドン市街にあるノーザンの支店
の前には不安顔の人たちが預金を下ろそうと列を作っている。弁護士のレイチェル・
ウォーリー氏は、「信用がた落ち」の銀行から1万8000ドルの預金の全額を引き出す
つもりだ。
今後、被害が経済全体に広がる恐れがある。米国同様、英国でも住宅ブームが続き、
消費者心理を上向かせてきた。だが住宅価格は横ばいに向かう兆しがある。銀行融資が
止まれば、経済成長にブレーキをかけることになる。
信用不安が英国にも広がってきたことで、イングランド銀行のマービン・キング総裁も
何らかの手を打たざるを得ないだろう。英国経済はこのところ好調であり、キング総裁の
手腕は高く評価されてきた。米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行とは異なり、
当初は銀行システムに救いの手をさしのべることに反対の立場を取った。無茶なリスクを
取って危機に陥った銀行を甘やかすことになるからだ。
-続きます-
-続きです-
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■数カ月以内に利下げは確実
しかし、金融危機拡大の懸念が深まり、英国政府からの要求もあり、キング総裁もさすがに
方針を転換せざるを得なくなったようだ。9月18日、イングランド銀行は約90億ドルを
市場に注入し、6.47%近辺まで上昇していた翌日物金利が政策金利である5.75%に近づく
よう誘導を図った。イングランド銀行がさらに200億ドルの注入を確約したところ、
翌19日までに市中金利は5.89%まで低下した。
今年に入ってキング総裁は利上げを3回実施している。ほとんどのエコノミストは、今度は
金融緩和に向かうべきだと考えている。米証券大手モルガン・スタンレー(MS)
ロンドン支店のトップ・エコノミスト、デビッド・マイルズ氏は、「イングランド銀行は
数カ月以内に利下げに踏み切るのは確実と見ている」と言う。
ノーザン・ロックにとっては後の祭りだが。
-以上です-
関連スレは
【英国・金融】英銀行ノーザン・ロック、中銀からの借り入れ合計30億ポンド[09/22]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1190496258/l50 依頼を受けてたてました。
4 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/01(月) 14:57:12 ID:sHQ2UHig
まさに\(^o^)/オワタ
5 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/01(月) 15:00:26 ID:N3rHm3Q4
>米格付け会社フィッチ・レーティングスのアナリスト、ゴードン・スコット氏(ロンドン) は、「同規模の銀行の中では最優良」と評価していた。
格付け会社なんて全然あてにならないって証明してる
>>1 ..◇・。..☆*。
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゜゜・*:..。.。◇@☆*・゜★。。.:*・☆*・。..:*・゜
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ξミミミミミ \ /
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/ つ つ△
〜( ノ
しし'
7 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/01(月) 15:10:47 ID:RYO0oHOP
シナバブルより早く弾けるとはけしからん。
まあ、何処の国でもバブルに踊って弾けてのたうち回ると。
問題はその後始末をどうするかだな。
記事の顛末を見てると、最小限の犠牲で済んでるのがよく分かる。
「独立した市場」「市場の自由」
なんて物が如何に幻想であり、市場と国家介入は両輪である事がよく分かる。
「失われた10年」の起点とかは本当にクズだったわな。
10 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/01(月) 15:41:34 ID:+ch3W+yc
日本では大蔵省の護送船団方式の銀行管理が間違いだった事を立証した
間に政治家 天下りがどれだけ美味しい思いをしたことだろう
同時に日本の公務員の知能の低さも世界に露呈した
11 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/01(月) 15:45:18 ID:x4dg4VFa
バブルの度合いではアメリカよりイギリスの方がひどいだろ
糞エゲレス氏ねwww
技術もなんもねーのに、今までの調子こいた態度は可笑しいwww
13 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/01(月) 20:25:07 ID:HRjP+Tpn
公的資金の投入だな(あれどこかの国でやっていたような)
14 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/01(月) 20:41:00 ID:cE3Y83+E
15 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/01(月) 20:45:39 ID:x4dg4VFa
イギリスの銀行はBIS規制にひっかかりそうになっても
国際ルール変更するから問題なし
16 :
黒騎士:2007/10/01(月) 22:24:01 ID:6AIB2Rio
サブプライムは見えない現実の崩壊を生んだな(その後始末はまさしく見えないが・・・・)
結局、売っている方も買っている方も何をしていたのか後悔しか残らなかったと言う結末だな。
あった時は有頂天・・・・・
無くなる時は・・・・・・・・・「あの時何とかしときゃ、良かったな・・・・・・何でこうなったんだろう・・・・」
と、なる。
所詮はアブク銭か・・・・・・・・
>>5 格付けとかランキングなどは詐欺の常套手段に思える。
18 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/06(土) 16:15:21 ID:5LZNJbn1
フフ
格付け会社を格付けする会社ってないの?
21 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/06(土) 16:47:25 ID:QCDqwIBh
>>20 格付け会社を格付けする会社を格付けする会社も必要ですか?
22 :
名刺は切らしておりまして:2007/10/06(土) 16:53:32 ID:Ik72ByGh
>>20 関連会社に裏から買収されるから一緒です。
23 :
名刺は切らしておりまして:
ちなみに、設ける仕組みを核として作ると
さまざまなバッシングに会う事はご存知の通りです。
(儲かっているわけですから便乗かぶん取りに来ると)
で、バッシングを避けるために窓口を作るのですが
窓口は苦情を登録するだけで、対策は行いません。
苦情情報を元に対策を行なわなければ、バッシングは激しくなり
企業的な信頼を失ってしまいます。
で、本社で対策を行う部署を作るのですが、ほとんどが疲弊してしまい
対策を行わなくなります。(たらい回しになる訳ですね。)
たらい回しになると困るし、本社の社員はやりたがらないので
派遣に頼みます。
派遣なら自由にパワハラで押さえ込む事が出来る訳ですし
受付た情報を入力ミスした事にして聞いてない事にし
契約を切って、企業が謝罪してしまえば良い訳です。
消費者が派遣を叩き、消費者が派遣に登録をして仕事してるので
疲弊するのは消費者と派遣を利用している消費者な訳です。
ここで、消費者同士の疲弊が産まれ勝手に自滅します。