【流通】「フェアトレード(FT)」に注目:遊佐のJA、生協と米産直提携・将来の農業のモデルにも…山形 [07/09/08]

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1明鏡止水φ ★
∞遊佐のJA、生協と米産直提携

 JA庄内みどり遊佐支店と生活クラブ生協連合会(東京)の米の産直提携が、国内版フェアトレード
(FT)として注目されている。FTは本来、先進国が途上国の製品を買うことで、持続可能な経済発展を
目指すもの。東京大学の研究室が、都市の消費者が持続可能な農業の環境作りに責任を持つ庄内の
取り組みに注目。「FTの理念を生かした将来の農業のモデルになるかもしれない」と現地調査に
入っている。(佐藤恵子)

 ◆消費者が積極的に参加

 庄内平野の北端。鳥海山のふもとに田園地帯が広がる遊佐町。約500軒の農家が、生活クラブ
生協向けの米を作っている。作付面積は1100haに及ぶ。同生協は、北海道から大阪府まで約27万人の
組合員がいる。

 農協と生協が産直提携を始めたのは36年前。80年代後半からは、減農薬でおいしい米を両者で
開発し、現在は生協が扱う年9000トンの米のうち6割が遊佐産。そのほとんどが共同開発米になった。

 共同開発米は「ひとめぼれ」と「どまんなか」のブレンド米「遊YOU米」。今はほとんどが8種類の農薬
しか使っていない。これは通常の生産方法の半分の量だ。

 生協の組合員は、1年間で食べる量をまとめて注文。そのほかに、翌年が不作の場合でも安定供給
するため、生協が備蓄米として1カ月分を購入する。余れば翌年産の出荷以降に安く販売したり、
加工食品に利用したりする。

 通常の産直と違うのは、農家が安定して生産できるよう、消費者が米の購入代金とは別に様々な
形で基金拠出に協力している点だ。冷害や台風など自然災害の被害だけでなく、近隣にアルミ廃材
再生工場が建設された際には、移転の費用を消費者がカンパした。

 価格決定に消費者と生産者が意見を交わすのも特徴のひとつ。共同開発米は市場価格より1割ほど
高い。生産者が肥料代や減価償却費などコストについて消費者に説明し、交渉の上で価格を決める
「生産原価保障方式」を採用している。

 この取り組みに注目したのが、東大大学院の矢坂雅充准教授(農業経済)だ。矢坂准教授は「今の
日本の農業は、産業として破綻(はたん)している」と話す。補助金など様々な政府の施策を受けねば
成り立たない国内産の農作物は、すでに市場経済になじまないものとなっているとの考えだ。

 遊佐では、農業を消費者が支えることで食糧の安定供給だけでなく、環境保全にも力を貸して
いる。これは、欧州や米国で主に南北格差解消、人道支援を目的に始まったフェアトレードの
国内版ではないか、と見た。

>>2に続く


▽News Source asahi.com 2007年09月08日
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000709080002
http://mytown.asahi.com/yamagata/k_img_render.php?k_id=06000000709080002&o_id=2497&type=kiji
▽関連
【農業】サラリーマンのための「農業ビジネス」始め方講座…まず何をすれば良いか [07/09/09]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1189348541/
2明鏡止水φ ★:2007/09/10(月) 07:11:14 ID:???

 同准教授の研究室では、昨年冬、現地調査に入った学生20人が、農家を対象にアンケートを実施。
農家の経営規模や生産状況、生活クラブとの提携について聞き取り調査した。

 結果は今年秋にもまとまるが、矢坂准教授は「通常の産直は、消費者主導だが、遊佐では消費者が
農業を支えようという意識が高い」とし、遊佐の取り組みを評価。「今後は地元の消費者との関係も
深め、消費者が農家の経営に参加する道も考えてはどうか」と提言している。

 ※フェアトレード※ 

 アジアやアフリカ、中南米の途上国から先進国が生産品を適正な価格で長期的に買い続ける
ことで、途上国の経済的な自立を促し、貧困解消、南北格差是正を目指そうとする活動。60年代に
欧州で始まったともいわれる。日本では80年代以後、コーヒーやドライフルーツ、民芸品が
メキシコやフィリピンなどから輸入されている。
3名刺は切らしておりまして:2007/09/10(月) 07:11:15 ID:BnYEzVQN
4名刺は切らしておりまして:2007/09/10(月) 07:19:36 ID:d1fOz30+
国内向けには偽装請負をやっていないマークが必要だな。
5名刺は切らしておりまして
農業を知れば日本が見える
凄いためになる資料を見つけた
興味がある奴は最初から
めんどくさい奴は中盤から呼んでみ
http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/gmo/rec_arg9.html