【地域開発】旧上山競馬場の跡地 東和薬品山形工場の移転が決定−山形 [07/09/07]

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1きのこ記者φ ★
上山市の旧上山競馬場の跡地利用に絡み、市は7日、医薬品メーカーの東和薬品(大阪府)と、
同社山形工場(上山市)の移転について合意したと発表した。
市は跡地について、「蔵王フロンティア工業団地」(仮称)として企業誘致を進めており、
進出が決まったのは同社が初めて。

横戸長兵衛市長と吉田社長が同日、市役所で会談し、工場移転が内定した。
市が企業誘致を進める約12万平方メートルの本馬場跡地のうち、工場の移転先は東側の約3万3000平方メートル。
跡地を保有する市土地開発公社が同社に分譲する。総額は約9億1000万円。

同社は医療用薬品の製造・販売を行い、ジェネリック(後発)薬品の大手。
同市弁天1丁目の現工場は新工場の操業に合わせて閉鎖する予定。
新工場の生産規模、操業時期については開発計画の中で検討していく予定という。
同社は「主力の山形工場を、規模拡大に伴って跡地に移転することで、地方活性化にも貢献できるはず」と話している。

市では跡地について、多目的公園整備用地としての位置付けから民間活用による土地利用を模索しており、
横戸市長は取材に対し「今回の合意は工業団地造成への大事な第一歩。今後の波及効果を期待したい」と話している。


民間活用の方向性が明確に
【解説】
事実上、宙に浮いたままの状態にあった旧上山競馬場の跡地利用は、東和薬品の工場移転が具体化したことで、
民間活用の方向性が明確に示されたといえる。
上山市が進める本馬場跡地への工業団地造成に向け、今後は条件面の整備も課題となってくる。

厳しい財政状況にある市にとって、企業など民間活力による跡地利用は最も理想とするものだった。
起債の関係上、市は多目的公園整備用地として市土地開発公社からの跡地の買い戻しを進めているが、
水面下では収益性のある事業活用に向けた方策を模索。市民の間でも民間活用を求める声は根強く、
広大な跡地は地域産業の停滞感を打破する起爆剤として期待が高いといえる。

今回は市内からの工場移転となるが、市にとっては跡地への工業団地造成の足掛かりとともに、
規模拡大に伴って同社が市外に転出する事態を回避したい思惑もあった。
跡地への企業誘致を進める上で、土地利用に関する課題が残されていることも事実。
跡地は開発行為が制限される市街化調整区域だけに、早期の市街化区域編入に向けた調整が続いている。
また、用地取得や雇用に関する支援措置も早急に整備し広くPRする必要がある。

市は跡地への企業誘致に関し「数社から問い合わせがある」としている。
同社の移転条件は、進出を検討する企業にとっての判断基準にもなるはず。
市が描く雇用の確保や税収増などによる経済活性化を具現化する上で、今回の内定を跡地への
企業進出を加速させる呼び水にしたいところだ。

ソース
http://yamagata-np.jp/newhp/kiji_2/200709/07/news20070907_0130.php
2名刺は切らしておりまして
ゾロ